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プリンがプッチンする前に出てきた話

掲載日:2026/05/10

 疲れたとき、ご褒美が欲しいとき。


 プリンが食べたくなる派なので。


 プッチンプリンを買いに行きました。


 一軒目のスーパーはプッチンプリンだけ売り切れでした。

 あるあるですよね。欲しいものだけないのは。

 こんな不運はもう慣れたと思いつつ、めげずに次のスーパーに行ったらありました。

 よかったけど、200円くらいするじゃないですか。

 高くなってるのは覚悟してましたが、150円くらいだと予想してたので……最初のスーパーは130円でした。売り切れるわけだ。

 少し躊躇しましたが、たまにですので奮発して買いました。


 スーパーをハシゴする苦労と値段で悩むという苦しみの果てに。

 やっと手に入れた――!

 ワクワクしながら家に帰り着くなり、すぐに食べる準備。

 いい大人が子供みたいで、ちょっと恥ずかしいけど。


 誰も見てないし……


 プッチンして食べようと決めて。


 丁度良さげな皿にプリンをひっくり返すと。

 落ちずにピタッてカップに張り付いてるのが頼もしくて可愛いじゃないですか。

 そのパフォーマンスのスリルと興奮の後でいよいよ……


 プッチン!


 プリンッて出てくる――!



 さて、今日もその過程を期待して(*^^*)



 お皿にひっくり返した途端に!?



 プリンッて出てきた――!!?( ⊙⌓⊙ )



 私、まだ、プッチンしてない……(⊙_☉)


 プッチンしてないのにプリンが出てきた (哲学、神秘学?)


 どういうこと?


 ショックと疑問の中、プリンを見つめていると。

 30秒位経った頃か。

 やっと、事態を受け入れることができまして。


 怒りと悲しみが湧いてきました。


 思ってた以上に、プッチンするのを楽しみにしていたんだと気づいたんです。

 小説家になろうに作品を投稿する日々、そこにある色々なストレス、焦り怒り悲しみ苦しみ挫折、頭と手と心が痛い……


「なんで、こんな事してるんだろ? こんな苦行に意味はないよ」


 そんな虚無感に耐える苦行者から、


「好きでやってるんですわ!」


  そんな充実感に浸る令嬢になり、お茶を楽しむために。


 プリンには束の間の癒やしになってもらうはずだった。


 それが……!


 このやり切れない気持ちは何? 知りたくなかった。

 この現実も経験したくなかった。あまりにも残酷。

 プリンは優しいと信じてたのに、誰よりも冷酷だった……!


 プッチンを成功させたいつもなら、


「はーい! 出てきたよ――!! 食べるのもったいない!? それなら思う存分プルプルさせてね☆(ゝω・)vキャピ」


 ってサービス精神に溢れた感じなのに今回は、


「プリンですよ……プッチン? そんな遊びはもういいでしょう。大人なんですから、つべこべ言わず食べてください (▭-▭)กクイッ」


 って塩対応の極みな感じ。


 夢も希望もない!


  今日一番の楽しみを奪われた!


 他でもないプリンに!


「プッチンプリンがプッチンされる前に出てくるとは何事か、許されぬことをしたな(-_-メ)」

「プッチン無しで出てくるとかダメですわ! プッチンプリンが! 今さら後悔しても遅いですわよ(ΦωΦ)フフフ…」


 私の中の苦行者と令嬢もプッチンできずにプッツンしましたよ。

 全ての責任を取らせるためにプリンに厳しい目を向けて状態をチェック。

 うん、久しぶりのプリンだから、見たところでよくわらないけど。

 勝手に出てきたのには、何か理由があるはずだし。

 これは恐らく不良品か、原材料を変えてるやつだ。

 今までのより柔らかくなったとかで、きっとそれがプッチンする前にカップから外れて勝手に出てきた原因なんだ。


「期待していたのに失望しましたよ、今のプッチンプリンには……」


 そう、クレームを入れようかと頭を過ぎりました。

 こんなこともあるさと受け入れられないなんて……

 プリンからの裏切りに闇堕ちしかけていたんだと思います。

 そんなギリギリの状態でも冷静さは残っていまして。


 他の原因に思い当たりました。


 確かに、ひっくり返す前に手に取ったときから、プルプルしていて、カップから外れてるように見えたんですが。

 店で見た時はそんなことはなく、しっかりカップにくっついていたんです。

 つまり、持って帰る間にプルプルして外れた……


 楽しみで、年甲斐もなく、テンション上げて、早く帰って食べたいと急ぎ足で歩いたから。

 袋を振ってしまった。

商品同士がぶつかるくらい結構激しめに、その遠心力が、プリンに影響を与えた――!


「テンション下げて落ち着いて歩いて! カップから外れてしまう! プッチンできなくなるよ! 」


 プリンの叫びは届かず……全く気づかず。


 一番楽しみで重要なプッチンをできなくした。


 原因は私だったのです!



「受け入れよう……(~_~メ)」

「今回は、わたくしのミスでしたわ……(ΦωΦ;)」


 そう納得してからは、大人しく、自ら皿に出てきてくれたプリンを食べました。

 ちょっとまだショックを引きずりながら、失ったテンションも完全には戻らず、淡々と大人の落ち着きのままに食べ終わりました。


 美味しかったです!!(*^^*)


 しかし、やはり――


 プッチンしたかった。


 プッチンプリンですから。


 大人の落ち着きで持って帰り、プッチンの時にテンションを上げる。正しい作法も知ったので。

 今度は上手くやりますよ――!



ここまで読んでくださりありがとうございます。


これを書いてから、プッチンプリンBIGで再挑戦しましたが、また失敗しました!

今度は慎重に持って帰ったのですがね。

BIGって重さで勝手に出てきませんか? 指をプッチンに添えて、ひっくり返した瞬間にプッチンするくらいじゃないと成功しないとかですかね? コツがいるのかどうなんだろう。

また通常サイズで挑戦してみます。


今はナフサ危機で容器不足になりプリンの販売縮小や停止がされていますね。

早く安心してプリンを楽しく食べられるように願うばかりです。

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― 新着の感想 ―
冷蔵庫で冷やしてみてはどうでしょうか。 持って帰ってくる間の温度で、プリンが緩んでいる可能性もあります。 次はプッチン・ぷるん落下が成功しますように!
日清カップヌードルが、後輩のカレーメシの言動(?)にブチ切れたネタを思い出しました。(笑わせて頂きました。)
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