第2話
俺は人間を助けた。
崖から落ちた男を地面を強く押し、飛んだ。男を掴んだ後、上の崖を見ると同じような格好の女がいた。
女はびっくりした顔でこっちを見ていた。俺は崖の踏み場を使って、女の背中に背負っている布を掴んだ。俺は女を掴んだと同時に体を捻って、さっきまでいた滝まで一直線に降りた。
男と女の体が水面に当たらないように途中で二人を宙に投げた。水面に着地すると、さっきの何倍もの波ができた。宙に投げた二人を再び掴み水から上がった。
二人を地面に置いた。
男が俺の方を振り向いた。男が話そうとした瞬間、さっきの波が強い雨のように降った。俺は二人をよくよく見た。
驚いた、ツノが無かったから。
鬼や野生動物しか見てこなかった俺からしたら、見た目は鬼と似ているのにツノや牙がなくて少し怖いとも思った。
「鬼だ……」
男も俺を見て驚いている。お互い今まで見たこともない生き物だから。
濡れた岩を裸足で歩き、置いてあった壺と桶を背負って帰ろうとした時、ふと二人の方を振り向いた、女の足に怪我があった。俺は二人についてくるように言った。
すっかり日が暖かくなり、昼が近づいていることがわかった。本当ならもっと早く山小屋に行けるが怪我をしているのでいつもとは違う道を使った。長い時間をかけて山小屋に着いた。
壺を家の中に置き、二人を家にあげた。俺は外に出て、雪が降った時に滝の水が凍った時の氷を地面の下から出した。
夏になると狩った猪や鹿が腐るので冬の期間に氷を深く掘った穴の中に溜めて置いてある。冬が終わると氷が取れないからできるだけ多くの氷を貯めてある。
女の怪我したところに氷を当てて外に出た。男に手でこっちにくるよう手を振った、男はまたもや驚いた顔をした。俺からしたらお前たちの方が不思議な生き物だ。
「少し離れたところに山菜がたくさんある場所がある」




