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カルテットナイトへの通達〜音色少年宛〜

(みつる視点)

「キューテ、ボールそっち行った〜!」

「え、え、うん、分かったぁ!」

 俺は今契約魔者であるケットシーの双子、アモン、キューテと家の庭でピクニックもどきをしている。

 相変わらずキューテが振り回されているが。

 ……そろそろ昼時か。

「おい、二人とも!飯にするぞ!」

 二人を呼ぶ。

 ……すると、空から焦げ臭い匂いがした。

「……げ、このタイミングかよ」

「手紙だぁ!キューテ取って〜!」

 なんでキューテに取らせんだよ…

「は、はぁい!」

 キューテ従っちゃってるし……

「いいよ、キューテ。お前は先にアモンと飯食っとけ」

「い、いいの?」

 くりくりとした目で俺を見上げる。

「あぁ、気にせずゆっくり食べとけ」

「う、うん」

「キューテ!ハンバーグ食べよ!」

「た、食べる!」

軽快な足音を鳴らしながらキューテがアモンのところに行った所で、俺は焼き手紙の封を切る。

「"カルテットナイト全員集合、契約魔者といらっしゃい"……か。またわけのお遊びに付き合うのかな」

 俺はこの国の王であるわけのお遊びにカルテットナイトのメンツと付き合わされたことを思い出した。

 確か宝探しと称してモンスターを狩に行かせられたり、アスレチックと称して無人島に1ヶ月閉じ込められたりしたっけな。

「今思うとえげつないな……」

「何言ってるの?」

 見るとアモンとキューテが頬をからあげか何かで膨らませていた。

 いや、さっきハンバーグって言ってたしそれか?

 リスみたいで少し笑ってしまった。

「なんだかんだ言ってあいつらと会うの久々だな。なずなはまだシュージュに振り回されてそうだな。

 アモン、キューテ、また遊んでやれよ」

「僕たちの方がシュージュちゃんよりもなずなちゃんのこと知ってるもん!」

「キ、キューテも!」

「張り合うな張り合うなそこで」

 そう言って俺は懐かしい幼馴染を思い出して

いた。

 一つ息を吐くと途端に腹の虫がなく。

「俺もなんか食うか。

 ………アモン、からあげ取って」

「はい、どうぞ!

 みつるくんにはからし付きだよ!」

「いやなんでだよ!?」

 しかも結構付けてんじゃねぇか。

「ア、アモンだめだよ」

 お、キューテナイス…

「付けるならもうちょっと付けなきゃ」

「あ、こらキューテ!やめろ!!」

 味方かと思えば全然違った。

 ったく、こいつらは本当…

「そんなことしていいのか?

 おまえらの好物、作ってやんないぞ?」

『やだ!ごめんなさい!』

「勢いすげぇな」

 こいつらといるとやっぱり飽きない。

 かれこれ15年くらい一緒にいるしな。

 そこから俺はアモンやキューテと、わちゃわちゃとしながら昼飯を腹に入れていった。


最初で最後の戦いを始めるために_

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