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敵の襲来

(なずな視点)

「シュージュ!お待たせ!」

「姉様ぁぁ!!

 数多いって!ボクたち死んじゃいそ〜!」

「お前らがそう簡単に死ぬわけねーだろ!」

「みつくんひど〜い!」

でも、シュージュがここまで嘆くのもわかる。

アンデッドやらスケルトンやらデュラハンやら、とにかく攻撃が通じにくい魔物しかいないんだもん。

…あれ?

他にも色々、それこそスライムとかいたような気がするんだけど…

まさか…

「……シュージュ、まさかとは思うけど、めんどくさい魔物残してる…?」

「うぐっ」

……確信した。

「…………はあ」

「ね、姉様ごめんなさい〜!!

 ボクたちじゃ相性悪くて、姉様たちならあとで来てくれるって思ってたから…!!」

「分かった分かった、分かったから!

 そういえば、琳火とアザゼルは?」

炎飛んできてないし、ぶん殴る音も聞こえないし…

「琳火さんとアザゼルくん、風璃ちゃんと涼空くんのとこに行ったよ〜!」

「な、なずなちゃんたちが来たのを見て、ふたりとも行っちゃった…」

アモンとキューテが攻撃を捌きながらそう教えてくれた。

「おいこらよそ見すんな」

『ひょわぁぁ』

ひょわぁって…

「っなずな!

 二匹、なんか…赤いトカゲがそっち行った!」

赤いトカゲってなに!?

パッと前を向くと、ドタドタとそれはそれは重そうな走り方をしているトカゲが来た。

…と思うと火を吹き始める。

「みつるの馬鹿!!

 これただのトカゲじゃなくてサラマンダーじゃんか!!」

「知らねぇよ!

 そういうのは後で聞くからさっさと片付けやがれ!」

「他人事すぎる!」

やけどしたらみつるのせいだから。

ペネロを握り直して、深呼吸。

…3……2……1……

「"青色の秘密(ブルーシークレット)"!」

タイミングを合わせて、サラマンダーたちを青色の煙に撒く。

死体も何も残らず、サラマンダーたちは消えた。

「さすが」

「一番最初に覚えた技がこれだもん、楽勝だよ」

これがうまく行った時はすごく嬉しかったなあ。

「……さてさて〜!!

 左に見えますは、ゴッテゴテの鎧を着たデュラハンで〜す!!」

「何が来てるかわかってるんならさっさとやってよ!」

そんなことを言いながら、鎧を掻い潜ってデュラハンを斬る。

「……見た目の割に、強いやついないね」

「シュージュたちがすでに仕留めてるのか?」

「んーん、元々いないよ」

元々いないって何…

「そのまんまの意味だよ。

 ボクたちがここに来る前からいなかったよ」

…何か裏がありそうだけど、強いやつがいない方が私たちにとっては都合が良い。

ありがた〜く戦わせてもらおう。

「わ、危な!」

「ぼけっとすんな!」

当たり強い!

なんで!?

避けなきゃいけないものがまた増えたよ…

「すまん、そっち何匹か逃した!

 街の出口の方だ、塞げ!」

「了解!」

私がそう言った瞬間、目の前を何かが素早く通って行った。

「…え?」

あの後ろ姿は…

「コカトリス!?」

めっちゃ速いんだけど!!

「っ、シュージュ!

 みつるの加勢しといて!

 他にもみつるが逃したら教えて!」

「はぁい!」

「っオイ、なんで俺が逃す前提なんだよ!」

みつるの言葉には反応せず、私はコカトリスを追いかけた。


急げ、急げ…!

追いかけている最中に気づいた。

奴らが逃げていった方角は、街の人たちを避難させてる場所に最も近い!

道中でみつるが逃したと思われる魔物たちを捌いていくけど、肝心のコカトリスには追いつかない。

まずい、もうすぐ街の出口が…!!

「……なずな、ストップ!」

「へ、?」

グギャアアア…

コカトリスは情けない声を出しながら倒れていった。

「…この手柄はあたしがいただくわね?」

屋根の上から、弓を抱えてにっこり笑う風璃が声を出した。

「私だって倒せたのに…」

「追いつけてなかったじゃない」

そう言いながら、ストンと軽く音を立てて私の隣に立つ。

「風璃こそ、なんでコカトリスに間に合ったの?」

「あたしはあそこで見張り中だったのよ、琳火と背中合わせでね。

 勇ましい音が聞こえたから注意深く見ていたら、コカトリスが走ってきてたの。

 慌てて琳火に伝えて、あたしだけ先回りしたっていうこと」

う…

「みつるに任されてたのに、悔しいなあ…」

「そ、それは申し訳ないことしたわ…」

「ふふ、でも街の人が襲われなかったから結果オーライ!」

さて。

このコカトリス、どうしようか…

この世界の魔物は勝手に消えていくけどしばらくは残って、腐敗臭がしたり蛆が沸き始めたり、かなり気持ち悪い状態になる。

とりあえず道の脇に寄せちゃうか…

腕まくりして手袋を出して、よいしょっとコカトリスの死体を押す。

「みつるの元に戻らなくて大丈夫なの?」

風璃が顔を歪ませながら聞いてきた。

「うん、シュージュに任せてるし、アモンとキューテもいるから。

 そっちこそ、涼空は?

 さっきから姿見当たんないけど…」

ふぅ、と一息ついたところで辺りを見回す。

「………なずちゃん!?

 そこで何してるんや!!」

「へっ?」

後ろから涼空が慌てたふうに走ってきた。

「みつるたちんとこ戻らんかい!」

「え、なんで?

 私はコカトリス追いかけてここまで…」

まぁ風璃に横取りされちゃったけど。

「それはご苦労さん。

 せやけど、今はそんなこと言うてる暇ちゃう」

「どういう意味?」

「……シュージュたちがやられた」


走りながら涼空に状況を聞いた。

私がコカトリスを追いかけたあと、みつるたちの元にペティーたちが来たこと。

みつるはペティーと応戦してなんとか追い返せたらしいけど、シュージュ、アモン、キューテの3人は帆影と相性が悪く、魔力を消費しているだけだということ。

みつるはペティーが残していった糸を踏んで、その場に拘束されたこと。

…みつるは自業自得ということで置いといて。

シュージュたちがやられるなんて相当なことじゃない限り起こらない。

帆影との相性が悪いっていうだけでやられるような子じゃないのに…

だめだ、落ち着け…

あの子なら、あの子たちならきっと大丈夫だから。

「涼空が助けに入ってもよかったじゃない。

 わざわざなずなを呼んでくる必要はなかったわよ」

隣で風璃が文句を言う。

「シュージュがなずちゃんに来てほしいって駄々こねとったんや」

……うん?

「へぇ、あの子ったら余裕だね。

 あれでも悪魔なんだから、魔力がなくなったらしんどいのに」

「やられたって言っても、もうすぐ魔力が底をつくってだけやからな」

……はい?

「え、じゃあ私、今嘘つかれたの?

 シュージュがやられたって聞いてパニックになりかけたのを必死に抑えた私の時間返して??」

「………」

そっぽ向かれた。

「とにかく、帆影は契約魔者たちを狙ってる可能性が高いよ。

 ここは極力、私たちだけで対処しよう」

風璃たちが私の言葉に頷いた。


「わ…っ」

私たちはあるところで、ある力に軽く衝撃を受けて立ち止まった。

……結界?

この色は、みつるの…

中に入ってみると、その場の魔力量が高くなっていることに気づく。

魔力は広がれば広がるほど、新しい魔物が生まれる確率が高くなる。

みつるは、シュージュたちの戦いでは必ず魔力があらゆるところに飛んでいくことを恐れて結界を張った…?

「…ふふ、やるじゃん」

ちゃんと「街も守る」ということを理解していて助かった。

「シュージュたちのところまでもうすぐだよ、急ごう!」

更新がめちゃめちゃ途切れてましたね…

私生活の方がかなりドタバタしてましたもので、下書きすらも書けていませんでした…

ストックというのは大事だなとひしひし感じました(なんなら、ストックしてあると思って開いたらなくて「データ消えた??え、そんなことある??」みたいな感じになってました)。

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