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子罕第九 子畏於匡章
子畏於匡。曰。文王既没。文不在茲乎。天之將喪斯文也。後死者。不得與於斯文也。天之未喪斯文也。匡人其如予何。
子、匡に畏す。曰く、文王既に没し、文茲に在ずや。天の将に斯文を喪さんとするや、後死の者、斯文に与るを得なり。天の未だ斯文を喪さざるや、匡人其予を如何せん。
先生は匡\|(キョウ、という土地)でとんだ目にあい、いわれた、「文王はいまはないが、文教はここにあるぞ。天が文教をほろぼす気なら、のちの人はおかげをこうむれないはず。天が文教をほろぼさないかぎり、匡のものはわしをどうにもできぬ。」