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拗れ美幼女の異世界冒険譚  作者: にんに伯
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生意気スキル、最高スキル。

あの後も何度か想定外の巣により、予定していた野営ポイントに着いたのは陽も落ち暗くなった時だった。

下された私は勿論四つ這い状態になったのは言うまでもない。


アイテムボックスから、森から持ってきていた小枝とピルンを2個ほどだし横になりやっと落ち着いた。

その間にフェンリルさんは私が出した枝に火をつけ焚き火にしたり、あの爆走不規則ステップの中ちゃっかり狩っていた翼竜(ワイバーン)を捌き食材にしていた。


「起きれるか?」

「うぅ〜、‥‥‥‥‥ぁぃ。」

もそもそ起き上がり、フェンリルさんに身体を預ける。フェンリルさんが私の背後に来てくれるので休憩中や野営時は遠慮なく背中のもふもふを堪能させてもらっている。


焚き火の火で炙られ、香ばしい匂いを漂わせる翼竜(ワイバーン)のお肉。私をこんな状態にした原因。にっくき蜥蜴め!!食ってやりたいが今日のところは勘弁してやる!!

あっ、胸焼けが‥‥‥‥


今日はさすがにお肉は食べられず、出しておいたピルンを食べる。さっぱりしたリンゴ味。旨しっ!!

食べた後は元気を充電するためフェンリルさんのお腹の毛に体を埋め込み眠りについた。



☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




フェンリルさんのもふもふで充電完了した私は胸焼けを引きずることなく起きることができた。

今日もいい天気である!!


「おはよーごじゃーましゅ。」

「おはよう。」

[おはようございマス。]


ここ数日で当たり前になった朝の挨拶。日本では挨拶、返事は返ってくる事もなかったし私も言わなかったので最初は違和感があった。

でも今はフェンリルさんもアイちゃんも返してくれるので必ず「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」を必ず言うようになった。


「体調は大丈夫か?無理ならもう1日ここでゆっくりするが?」

今日も朝からフェンリルさんはイケもふだぜ!!


「だいじょーぶっ!!」

フェンリルさんの腹毛もふもふ効果は絶大なのさ!!

[ティア様だけだと思われマス。]

フェンリルさんをもふもふしていいのは私だけだ!!誰にも触らせんっ!!

[左様デスか。‥‥‥‥ふぅ。]

スキルがため息はくな!!日に日に自我が芽生えてきて生意気になってるんだから!!困ったちゃんだな!!

[ティア様のスキルですので、主人に似てくるんだと思われマス。]

私のせいにするな!!


頭の中でのアイちゃんとの戯れも日常と化した。



体調が回復していたので移動時の定位置に収まり、移動する。


昨日とは違い、移動のスピードは森の中と同じくらいで慣れたもんだ。山の入り口から中層までは翼竜(ワイバーン)の巣があったため“数で攻めるぜ戦法”をする翼竜(ワイバーン)の群から早く抜けるため、スピードを上げていたらしい。

ここからは翼竜(ワイバーン)に比べるとレベルが上がり、中級のドラゴンが出没するらしいが個で生きるドラゴンばかりで知能もグンッと上がるので、神獣であるフェンリルさんに喧嘩を売るバカはいないらしい。

なので昨日のような事に、なることはないらしい。


休憩を挟み私の体調を見ながら進んでいく。

昨日のですっかり過保護になったフェンリルさん。休憩の頻度が増え、下ろされたら体調を聞いてくる。大丈夫だと答えるとほっとした雰囲気になり優しく鼻先で私のぷくぷくほっぺをツン‼︎と突いてくれる時なんか、、、もうっ!!!


たまらん!!鼻血でる!! ってなる。


思い出すだけで、いかん。出そうになる。

[2.3.5.7.11.13.17.19.23.29]

‥‥‥‥‥急に何?

[落ち着くかと思いまして、素数を数えていマス。]

うん。ありがとう。落ち着いた。

[良かったデス。]

相棒の機転で鼻血を垂れ流すと言う醜態は避けることができたのでお礼は伝えとく。


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