異世界に行くための準備4
「それじゃぁ 話を詰めて行こうか。」
「はい。」
「知識関係は本を渡すからいいとして、それ以外だね。この子は体は小さいけど作ったのが僕だからスペック自体が高いんだ!!魔法を使う際に必要な魔力を無限に近いくらい貯めることができる!!人それぞれに貯めれる量は決まっていて少ない人は生活に使う魔力量で限界を迎える人もいれば、エルフみたいに魔法を1日中使える量を貯めれる人もいる。」
「日本にある本てすごい正確に描けてるんですねぇ。」
「ホントだよね〜!! 日本人の想像力は豊かだよねぇ。」
そこから私が入る身体の性能なんか聞いていく。
精神自体は私が入るからそのまま引き継がれる。私が知っていることに関して存分に使ってくれて構わないらしい。ただ感情面において身体に引っ張られて幼くなる可能性は無きにしも非ずらしく、そこは謝られた。
それは、転けたら泣くとか?? 怒られたら泣くとか?? ‥‥‥それは精神、高校生の私には辛いな。まぁしょうがないか。この子の身体が成長するまでの我慢だな!!
見た目が幼女でも精神が大人?な私のおかげで魔法は簡単に使えるようになるらしい。この子の有り余る魔力と魔法を使う際に必要になる想像力が豊富な日本人である私ならどんな魔法も苦なく使えるという話だ。
「あとぉ、この子の持っていた能力だけじゃなくて君が日本で貯めた能力ももったいないから追加しておくね!!」
「例えば?」
「えっとねぇ、、、 耐性系が付くねぇ。精神と肉体の苦痛耐性は持ってなかったから。耐性系はなかなか付かないのに!!君、すごいね!!」
「あの家庭環境だったらそうなるでしょ。」
「あぁ〜‥‥‥、、 うん。 そうだね‥‥‥」
「まぁあいつらのおかげなんて思いたくはないけど強くなる分にはいいよ!!」
「そうだよね!! ナイス!!ポジティブ!!」
「他には??」
「他にはぁ、、、元からのスペックもあるから後で確認とって、いろいろ試してみてね!!自分の体のことなんだから。」
「わかりました。」
「何か聞きたいことは??」
この子の身体自体スペック高いって言ってたし。そう簡単に死ぬことはないかな。ゲームとかやったことないし私の異世界ものの知識は図書館で読んだファンタジーの本2冊くらいだけど。
クソゥッ!!タダだったんだからもっと図書館行って読んどけばよかった。。。
あっっっ!!
「言葉なんかは??!」
「ん? 大丈夫!!身体が僕の作ったものだから喋るのも聞くのも、もちろん書くこともできるから安心して!!」
それならよかった。あんまり人と関わるのは嫌なのに文字覚えるためによく知らない人に教わるとか死んでも嫌だからね!!
「それなら特にないです。」
「そっか。じゃあ早速、この子の身体に入っちゃおっか!!」
「はい。」
クレアティオが私と寝ている子に手をかざすと2人の体が輝きだす。互いから光の線が1本ずつ出てきて合わさった。
その瞬間から私の体が薄くなってくる。でも不安なんかなくて、変な違和感なんかなくて‥‥
なんだろう 有るべきところに帰る感じ。。。 なんで??
「ぼそっ(‥‥‥おかえり。)」
目を開けると涙目のクレアティオ。何か言ったみたいだけど聞こえなかった。
「なにか、いいまちた??」
‥‥‥‥ んっ?!?
「‥‥ あ〜。 アメンボあかいにゃ、あいうえお‥‥」
噛んだな。もう一回
「あめんびょ、‥‥‥‥‥」
もう喋らない。滑舌が正常になる年までは意地でも喋らん!!
「どうしたの?? 何か違和感でもある?」
こくん。 とうなずく
「身体と精神うまく馴染んでるよ。」
ブンブン。 と首を振る
「んん〜。さっき喋ってたから話せないわけではないしぃ」
!!!
「しょれ!!」
やっぱり噛んだ!!
「しゃべれりゅ!!ぅうう〜!!でも、かんじゃうにょ。!!」
「あぁ!!なるほどね!! かわいいよ!!」
噛んじゃう子供が可愛いのは知ってるよ!!噛むのが精神、高校生の自分的にいやなんだよっ!!
「うぅぅぅ!!」
「うなっても可愛い!!うちの子天使!! あっダメだ!!うちの本当の天使は上司である僕に対して雑な時があるから天使は可愛くないの代名詞になっちゃう!!」
そりゃ自分の登場の演出のために強制で歌わせ続ける上司は雑に扱いたくもなるよ。てか滑舌どうにかしてよ!!
「かちゅぜちゅわるいの、なおちて!!」
「えぇ〜〜可愛いのにぃ」
ヤダっつてんだろ!!
「やぁ〜〜〜〜〜の!!」
「可愛い!!」
おいっ!!いい加減にしろよ!!泣くぞ!!涙 発射3秒前。
3。
「ふ。」
2。
「ふぇ・‥」
1。
フルフルふる 「ふ」 ふるフルフル
0。
「ふにゃぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!」
「わあっっっ!!!! なんで泣くの!!ごめん!!ごめんなさい!!泣かないで!!ちゃんと話聞きますから!!」