家畜糞尿など
アメリカは広い国土ではありますが、膨大な牛・豚・鶏を工業的に飼育しています。
それ自体いろいろ残酷ですが、それ以前にその膨大な糞尿が結果的にはミシシッピ川からメキシコ湾に流れ、広い範囲を栄養過剰で死の海にしているそうです。
ただその栄養も、本当は肥料のはず。
なぜ家畜糞尿を肥料として使うことができないのか。
いや、肥料ではなくてもいろいろ使い道はあるでしょう。
水に混ぜ、光合成をさせて大量の植物にするとか。
ハエのエサにして、そのハエを熱風で殺し殺菌して飼料にするとか。
また砂漠地帯などでは、牛のふんは実に多様に使える資材です。乾燥させれば燃料、壁や床の建材、その他諸々。
ほかにも、本当は使えるけれど使われていない、生物の資材は今の地球人の近代文明生活には膨大にあるのでは?
バナナの皮だって膨大でしょう。
大量の紙、ならその分樹皮や木の葉も伐採現場で処分されているでしょう。
以前、製紙工業は膨大な汚染を周囲にまき散らしていたといいます。
主に、木材を構成するセルロースとリグニンの、セルロースを紙としてリグニンを黒液と呼ばれる廃棄物として出していたから。
その黒液を燃やすようになると、汚染も軽減されるし工場のエネルギーも賄えたといいます。
先進工業国の「自然エネルギー」の相当部分はその黒液燃焼です。
同じように今利用されておらず環境汚染になっている、けれども栄養価が高かったり、燃焼させればエネルギーになったりするものは今の近代文明には膨大にあるのでは?