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森林になるところから出ていけ

 人類は宇宙に出ていくべきだ、「すべての卵を一つの籠に入れるな」だけでも。


 それだけでなく、今人類が住み、農地としている膨大な土地。その多くは人類がいなければ豊かな森林だった土地だ。

 それを自然に返すべきだろう。

 人間が我慢するのではなく、今の何倍もの土地で豊かに暮らし、より多くの肉と野菜を食べながら。


 宇宙で人類がどう過ごすかを考える。

 適当な小惑星に穴を掘り、二つつないでワイヤーでつないで振り回す……二つの石を紐でつないで投げるように。そうすれば遠心力で重力とほぼ同じ力ができる。変なコリオリ力はあるが。

 それで人類はいくらでも生活できる。

 特に、水氷・ガラス・ニッケル鉄で鏡やフレネルレンズを作り、それでもっと大きな鏡を作る方法なら、いくらでも生活場所は作れる。


 肉も細胞培養肉など殺さない肉。野菜も人工照明・水耕の垂直農業。


 そして、宇宙開発の技術は地上にも応用できる。

 サハラ砂漠の地下を掘れば、人類が百億になろうと余裕で収納し、一人一人に広い土地を与えることすらできる。

 エネルギーさえ潤沢になればいい。核融合でも宇宙太陽発電でも。


 エネルギーがあれば海水を淡水化することで、無限に農産物を作れる。海水で育つ藻類を一次生産としてもいい。いや、将来はエネルギーで直接ブドウ糖を、そしてあらゆる栄養を、さらに細胞培養肉も作れるようになるべきだ。家畜を苦しめ殺さないためだけでも。


 エネルギー、淡水、食物は交換可能だ。

 エネルギーがあれば海水を淡水にして、水と、それを砂漠にまいて食物を得られる。

 淡水があれば食物を作り、バイオエネルギーにできる。効率は悪いが海水との浸透圧でもエネルギーは得られる。

 食物はバイオエネルギーになるし、それで海水を淡水化することもできる、効率は悪すぎるにしても。



 環境保護の人たち、いや日本語で読める大半の識者は、人類がみんな欲望を制限して、リサイクル可能な文明を、地球の今住んでいるところでやることしか選択肢に入れない。

 宇宙は絶対に否定する。

 だが、「すべての卵を一つの籠に入れるな」だけでも、地球だけに住むべきではない。

 銅や燐が尽きたら終わりだ、どれか一つでも必須資源が尽きたら、リサイクルが可能なほど高度な文明こそ維持できない。

 

 未来人の目から見れば、なぜ人類は想像することをやめたのか……未来人の歴史書にはそれも書かれているかもしれない。

 だが、それはここで書くことではない。

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