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暗殺

!?

何だ今のは・・?"貪欲な強奪"とは一体なんだろうか、と思ったその時だった



『"貪欲な強奪"

※このスキル取得者が生物を殺害したとき、その生物が持っていた"力"を奪う事が出来る』





「うおっ!」





突如頭の中に"貪欲な強奪"の説明が表示された。

それは死者を冒涜するかのようなもので、

この俺にピッタリなものだった。



「おい・・坊主・・?いやコウタ、だったか?お前本当に大丈夫か?頭でも打ったりしてねぇだろうな?」



「え、えぇ、大丈夫です。思ったより疲れが溜まってるんだと思います・・・」



「そうか?ならいいんだが・・・」



「俺は大丈夫なので早く行きましょう・・・(やった!やったぞ!無尽蔵の魔力と影魔法の才能。そして殺した生物の"力"を奪う能力。これさえあれば俺は"アイツ"に復讐できる!)」




「よし!じゃあ行くか、といっても街までは森を抜けて東に進んでいけばすぐに着くんだがな!」



「あ、あーそういえばそうでしたね・・」




もちろんそんなこと思い出してもいないがとりあえずそう言っておいた。



「(あー、こっからどうすればいいんだ?

"アイツ"に復讐するといっても"アイツ"がどこにいるかもわかんないんだ。どうしようもないよなぁ・・・・まぁとりあえずは・・・情報収集でもするか)」



「そういえば今英雄殿ってどこにいるんですか?」



まずは身近にいるおっさん、もとい"ジャック"に話を聞いてみることにした。



「あん?英雄殿か?確か今は王都にいるんじゃなかったか?」



「王都・・・ですか。ちなみにここから歩いて王都までどれくらいですかね?」



「歩いてか?そうだなぁ・・・一週間はかかるんじゃないか?」



「一週間もですか・・・(そうなると徒歩は厳しいなぁ・・・)」



「なんだコウタ?お前さんもしかして英雄殿にでも会いに行くつもりか?」



「えぇまあ、今すぐにでも会いたいですよ」



「会って何をするのかしらねぇが、英雄殿は本当にヤバいぞ。俺も一回だけ見たことがあるんだけどよぉ、ありゃあもう別次元だぜ?雰囲気だけで"あぁ勝てない。無理だ。って思っちまうぐらいだ」




「そんなに、ですか・・・」




勝てない?俺には"力"がある。

無理だ?俺は"変わったんだ"できるに決まってる。

あぁそうだ俺なら勝てる。

だが"力"が足りない。

だから奪おう"力"を。




「(あんたには犠牲になって貰うぜ?ジャックのおっさん?)」





そうは言ったものの実際殺せるのかといったら微妙なところである。

ジャックがどれだけ強いのか?

ジャックはどんな戦法を使うのか?

それすらも分からないまま殺せるのか?

そもそもいったいどうやって殺すのか?

などなど疑問が尽きないのである。




「(そうだ、まずは情報収集をしないとな・・・ジャックのおっさん見た目は、腰に長剣を二本と全身を鎖帷子のようなものを装備している。おそらく装備的には魔法とかは使わなそうだが決めつけるのは早い。おっさんとは正面から戦っても勝てる気がしない。つまり奇襲しかないが、ここで"シャドーハンド"を使っても避けられる未来しか浮かばない。それに死体が残って後々問題になったりするのも避けたい・・・・)」




「(つまり、"死体を残さずに殺せる影魔法"があれば・・・・)」





そう考えたときだった





『"影送り"

※自分の影を相手に伸ばし、相手を影の中に入れ、生命力を奪う。また物を出し入れすることも可能』




「(!?・・なんだ急に頭の中に・・・これは・・・これだったら、ジャックのおっさんを殺せるんじゃないか?影なんてあまり注目しないだろうし、尚且つ死体をそのまま影に入れておくことができる!)」





いける!





これだったらいけると確信した俺はジャックが油断するまで待った。




そして今、



「(よし、ジャックのおっさんがあっち側を向いた!じゃあな、ジャックのおっさん!)・・・・・・・"影送り"」





そう小さく最小限の声で呪文を唱えた。正直うまく発現するかは、一か八かだったがどうやら成功したらしい。





俺の影がジャックを飲み込もうとしたその瞬間だった










「なあ、コウタお前"殺気"ダダ漏れだぞ?」








ジャックはそう呟くとその場から大きく飛び退いた。








「な!?(はぁ?!なんで今の避けれんだよ!?)」








「俺はよぉ、死にたくなかったんだ。だから死なない為に"殺気"を感じるっていう事の為に多くの時間を費やしてきた。まぁおかげでまだ生き長らえてるんだがよぉ」






「な・・・"殺気"・・・・?」






そんなもの分からなかった。

分かるはずがなかった。

だって俺はちょっと前までただの高校生だったんだぞ?

"殺気"の隠し方も知らないし、感じ取り方だって分からない。






「だがよぉ、どうしても分かんない事があんだが、

"何で、お前は俺を殺そうとした"?

それだけが分かんねぇんだよ。」




なぜか分からないが全身がゾッとした。

殺される。そう脳が感じ取ってしまった。
















「なあ教えてくれよコウタ?」










多分このペースだと奴隷が出てくるのが遅くなりそうです。すいません。

誤字脱字、または気になる点がございましたらご指摘くださるとありがたいです。

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