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前世から蘇った男

 さあ、どこから話そうか...


私はどうやら生まれ変わったらしい。


なぜ、こんな素っ頓狂なことを大の大人が話すのか、それは自分についているクルミほどの大きさの手と位置の決まらない首、日焼けなどの劣化がない生まれたままの肌、自分の体よりも圧倒的に大きい家具や人間、その一方でそのような体を持っていながら言葉巧みにこの事象を説明できている言語能力、もっと端的に言うと前世?に値する記憶を持っている状態。


 このような状態から私は、おそらく生まれ変わったという回答に至ったのである。


 さて、今見ていることからも整理をしてみよう。おそらくこの世界での母?と呼べる人物はヨーロッパの中世のワンピースのような服を着ているし、父?やおそらく兄?に当たるような人物も同じような様子である。


21世紀に生きていた私には、おおよそ見る機会のない様子である。この時、私は前世の時間軸上の世界ではないことを確信した。


 また、生まれてからまだ時間の経っていない聴力がおぼつかない耳で、必死に会話を聞くと、


「おとーさん!ぼくマホーつかえるかな?」


「父さんの息子だからなぁ魔法は無理なんじゃないか?」


「え~やだやだやだやだマホー使いたい!」


みたいなことが聞こえる。


 マホー、魔法、21世紀には聞きならない言葉である。この世界には魔法が存在する?


 この時、もう一つのことを確信した。私は、前世の延長を生きている訳でも、元の世界線上を生きているのでもなく、別の世界上いわゆる異世界に転生してしまったことを。

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