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始まりの日
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陰鬱な空が太陽を隠していた。
しとしと、雨が降る中 屋敷までの道程を歩く。
これからの事を思うと、全く やるせない気持ちにさせられる…
「またアイツに詰られるのだろうな…」
ひどく陰鬱な面持ちで、大きな屋敷に入って行ったのだった。
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屋敷の中で与えられた部屋にいた。
俺は天下の財閥である『八ツ菱』に雇われて、社長の自宅である屋敷に住み込みで働くことになったのだ。
給料も良い。待遇も良い。ただ一つ問題がある。
それは、幼馴染でもあり社長令嬢でもある
『岩崎 桜華』と共に、この屋敷で住むことになった事だ。