第1話「これは現実でしょうか?」
「俺は認めねーぞ!。」
俺はそう宣言した。
「しゃーないだろ、作者さんがそう書いたんだから。」
またいつものことだと、すました顔でこいつは受け流す。
「この世はそんなもんっしょ?。」
ポテチをバリバリ食いながらこいつも言った。
俺は竜崎青空、ただの高校1年生だ、純度100%、ほんとにほんとだよ?。
今この部屋で話してるのは、この部屋の持ち主であり、俺の親友の秋川彰信と、ポテチを食ってるのは坂本大だ。
俺たちは今、最近よく見ているテレビアニメの「絶対王軍ブレイヴレギオン」で最終回に、最後に主人公の身代わりにヒロインが、消えてしまい、主人公はこの後、一人で生きていくという、
あんまりにもひどい終わりで、俺は嫌だということを言ってただけだ。
どうしても、俺は諦めきれないし、消す意味も分からない、そして、今日彰信たちが帰ってもずっと思っていた。
彰信たちが帰る少し前、あいつらにこんなことを言ってた。
「なぁ大。」
「どうした、彰信。」
「もし世界が変わるって聞いたらうれしいか?。」
「どうだろ、変わるもんなんかな?そもそも。」
変わるものなら変えたいさ。
こんなつまらない世界。
そして、こんなにもやっとした思いを残したまま彼らと別れ、家路を自転車で走った。
そして、いつものように我が家で飯を食べ、いつものように風呂に入り、いつものように寝ようとした。
だが、布団に入り、眠りかけたその時、どこからか、バキバキと何かが割れる音がした。
だが、俺は眠気に負け、そのまま寝てしまった。
だが、その間に世界は変わってしまった、気づくのがすでに遅すぎたんだ。
目が覚めて、それを自覚した、それは些細なことで気づいてしまった。
なぜなら・・・。
「・・・なんで俺のカバンにパソコンなんて高いもんがあるんだ?。」
ちょっと整理しようか・・・
昨日寝る前に時間割を確認して、しっかり用意して寝た、うん、あってる。
そうだ、まだ寝てるのか!なら!。
そう思い俺は自分の頬をつねった。
「あいでてててって!?夢じゃねぇ!?。」
ほんとうに困惑した。
「え、どういうことなんだ!?なんでここにパソコンあるんだ!?。」
俺は鞄の教科書を探したが、見つからない。
だが、棚には、今日の時間割ではない歴史の教科書のみ残ってた。
だが、表紙が変わってる、謎だ。
パラパラと軽くめくってみると。
「・・・おいちょっと待て・・・こんな歴史見たことないよ!?誰だよ、アスペソパンって・・・名前なにがあったんだ・・・。」
どうやら、今までの歴史が、変わってしまったりしたところが、近代に集中して起きてた。
第2次世界大戦も、核が落とされた場所が、さらに1つ増えてたり、聞いたこともない町や、事件も起きてたりしてた。
これで、確信した、どうやら、いたずらでも何でも無い。
この世界そのものがおかしくなったんだ!。
よし、なら、中2っぽくなんかなまえでもつけてみるか・・・。
あれこれ考えてみて。
ダサいかもしれないけど、俺はあえて、こう名付けた。
ワールド・アウト。