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歌の虜

歌詞を紡ぎ


声帯を震わせ


恍惚の表情で聞き入る観客に視線を向ける





…あら、あの人とても綺麗な手をしてるわ


あの人は…素敵な脚


あっちは、綺麗な髪の毛




全部全部欲シクテタマラナイ









私はその人たちに向けて歌う。


この世の不条理


これから来る幸せなひと時


その人たちの末路


彼らは自ら立ち上がるとそのまま何かに操られるように外へ出て行く。


「いらっしゃい、さっさと乗ってね〜」


外で待つ不気味なピエロに促されるまま車に乗り運ばれる。




私は無関係だと言わんばかりに歌う。


そして、残されたジャンク品の数々を慰めるように優しく、優しく…





私の歌が終わると、そこは拍手の海と化した。

誰もが私を賞賛し認めた。








だれも空白の席に気付かぬまま

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