植物と戯れる
ええ、フィクションです。
この話は時効...いえいえフィクションです。
マリ○ァナ(以降ハッパと略)とは、
回数は少ないが長々とした因縁がある。
初めての遭遇は18歳の時だった。
友人4人と深夜に青山霊園に行ったときのことだ。
2組に分かれて墓地の出口から入り口まで突っ切ることとなった。
男女2:2で、有体に言えば、
私の友人(女性)友達の友人(男性)の「お見合いもどき」だったわけだ。
自慢じゃないが、私は馬鹿がつくくらいの怖がりだ。
下手にホラー映画など見ようものなら、
電源を消しにテレビに近づくことすら怖がるくらいに怖がりだ。
(主電源からきるのが癖なので)
しかし、よりにもよってこの友人、私以上に怖がりだったのだ。
じゃ、なにも霊園に行かなくても、と思うかもしれないが、
「墓地に行って互いの友人達にキャーキャーしてもらって仲良くなってもらおう作戦」
のつもりだったのである。
しかも友人がこんなに怖がりだとは知らなかった。
互いの友人達を見送ったあと、私達も出発して墓地を途中まで歩いたのだが、
とうとう友人がへたりこんだ。
「駄目だ、俺はもう駄目だ。怖くて一歩も歩きたくない・・・」
そしておもむろに、ハッパを吸い出したのである。
「ここで突然かっ」と言葉を失う私に彼は、
「キクゾウも吸う?ハッパでもなきゃ(墓地を)抜けられねーよ・・・」
今思えば馬鹿な話だ。
ハッパ吸ってまで肝試しか。
というか、アンタ常時所持か!
そんなことを思いつつも、興味も手伝い、結局私も頂いたのである。
が、特にこれといった変化はなかった。
少しふらりとした感はあったが、俗にいう「ハッピー」にはならなかった。
「俺しあわせ~」
と頭パー状態の友人を引きづるようにして、
恐怖に震えながら入り口まで向かった。
これがハッパとの初遭遇であった。
これといった感慨もなし。
友人の馬鹿っぷりが露呈したくらいだ。
所詮、類友、という突っ込みはなしにして頂きたい。
2度目の接触は、そのうち続く。
追記:入り口に辿りついたあとに分かったことだが、
もう一組の友人達はこれっぽっちも怖がりでなく、
墓地を早々に通り抜けていて、逆に「つくの遅いよー」と怒られた。
「墓地に行ってキャーキャーしてもらって仲良くなってもらおう作戦」は、
まったくもって、徒労に終わったのである。
読んで頂きありがとうございました。
人間、真っ当に生きるのがいいと思います。
内容が内容なだけに評価を受け付けない、にしております。
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