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初めて愛したあなたへ。

作者: SHIORI

ねえ、智。

結婚してもうすぐ

5年になるんだね。

今日私ね、

病院行ってきたんだ。

智には心配かけたくなかったから黙ってたけど、

半年くらい前から

体に異変感じてたから。

そしたらお医者さんに

癌だって言われた。

もう手遅れなんだって。

余命三ヶ月らしいよ。

だから私、

智に手紙書くね。

今はまだちゃんと

ほんとのこと伝える勇気

出ないから。

いつかこの手紙読んで

私のこと思い出して。






初めて愛した人へ。


あなたと初めて出会ってから何年経つのかな。

春には花見して、

夏には海行って、

秋には紅葉見て、

冬にはスキー。

そんないくつもの季節、

あなたといっしょに何回

迎えたんだろう。



あなたといっしょに

たくさん笑って

たくさん泣いて

たくさん喧嘩して。

そうやって二人生きてた。改めて口にするのはすごく照れるけど、あなたといっしょにいれてすごくすごく幸せだったんだよ。



嬉しいときも悲しいときもあなたはいつでも私のそばにいてくれた。

あなたがいてくれたから今の私があるんだね。



だけどもう、そんな時間も終わるんだね。

でも悲しくなんてないよ。最期まであなたといっしょにいれたから。

ほんとにありがとう。

言葉なんかじゃ伝え切れないくらいすごくすごく感謝してる。



私がいなくなっても

どうか幸せになってね。私は風になってずっと

あなたのそばにいるから。


私、あなたのこと大好きだったよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] どうもはじめまして、春功と言います。私も物書きの端くれです。 手紙で伝えるというパターンはたくさんありますが、もう少し周りの状況について描写が欲しい感じがしました。 少し続きが気になりました…
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