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たね

作者: 泰喜

センダングサのように

ズボンの裾にまとわりついて

家に入る前に 剥ぎ落とされる


硬いコンクリートの上で眠りたくないから


春の入り口に咲き散る

桜の花のように 潔く


そんなバカなことを考える

桜なんてわたしには

高嶺の花


風に翔ぶ タンポポのたねがいい


風に運ばれて そっと肩にのり

あたたかい日差しを浴びて

風に吹かれて 

あなたが気づかないうちに

離れていく


好きなように受け取ってください


好きです

嫌いです

ごめんなさい

ありがとう

こんにちは

さようなら


どうせ

わたしは バカですから


タンポポのたねに

なりたいだけです

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