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朝を淹れる。

作者: 白凪雨澄
掲載日:2026/06/07

電気は点けない。


植物たちに「おはよう」と声をかけ、コーヒーを淹れ、朝食を作る。

そうして少しずつ、自分の世界も目を覚ましていく。


これは特別な出来事のない、一人の創作者の朝。


けれど、その静かな時間には、確かに物語が息づいている。




ご意見やコメント、感想、アドバイスなど待ってます!

“朝、目覚ましが鳴って目が覚める。


欠伸を一つ、なけなしの気合を振り絞ってかみ殺す。


体を起こす、なかなか離してくれない布団から気力を振り絞って抜け出す。一階に降りて顔を洗う。髪を梳く。それから鉄瓶に水を入れ、火にかける。後ろの棚の瓶から気分の豆を取り出し、ミルに入れる。


今日は行きつけの店のオリジナルブレンド、すっきりとしていて甘く、苦みが少ないのが特徴だ。するする飲めて、あっさりしているため、寝る前とかにも重宝している。


しばらく、豆を挽く音だけが、まだ冷めない朝の暗い部屋に響いている。

電気は点けない。見えないわけでもないし、朝のこの薄暗さが好きだから。


鉄瓶からかすかに音が漏れ始める。湯が沸けるまではまだ少し時間がある。

ドリッパーにフィルターを付け、挽いた豆を入れる。


まだ沸けるには少しかかりそうだ。庭に出て、木製のじょうろに水をためる。

金属製の物もあるが、優しい雰囲気のある木製の方が、その時は好きだった。


まあその時の気分によるということである。

まあ、実際、木製のじょうろは少し不便だ。重いし、水も入れにくい。それでも使ってしまうのは、なんとなく朝の空気に合う気がするからだ。


タイムやラベンダー、ミント。サンチュや大葉、人参。庭のハーブや野菜たちに順番に水をあげていく。朝のシャワーを浴びるように植物たちは水滴をまとい、やっと顔を出し始めた朝日を反射して、たまに眩しく光る。心なしか、喜んでいるようにも思え、束の間の会話に耳をすませる。


おはよう


応える人はいない、でも、応える仲間はたくさんいる。

部屋に戻る前に少しサンチュやトマト、キュウリを収穫して洗う。

その時、鉄瓶の火をつけたままだったことを思い出した。

慌てて部屋へ戻る。


案の定、お湯は吹き出して床を温めていた。


「あーあ、またやっちゃった。」


独り言ちて、火を止めて床を拭く。まだ温かかった。

雑巾を片付け、コンロも拭いて、鉄瓶の湯温を確かめてから、再び弱火にかける。

タマネギとニンジンをみじん切りにして、小さめの片手鍋に入れる、水を入れて火にかける。


さっきより小さい室内用じょうろに水を入れ、室内の子たちに水あげて行く。

ポトス、イランイラン、多肉達、水耕栽培のヒヤシンスの水も変え、じょうろに水を再び満たし、二階の自分の部屋の子たちにも水をあげる。


そうしたら、じょうろを乾燥させるべく、逆さにしてシンク横のフックに掛ける。

ボウルとフライパンを出し、フライパンを火にかける。温めている間にウインナーを斜めに輪切りにする。切ったウインナーと少しの水を温まったフライパンに入れる。

水の焼けるような気持のよい音を響かせて広がる。


その間に、ボウルに卵を割り、かき混ぜる。醬油と塩、砂糖、たまにだしを少しずつ入れて味を調える、いつも薄めにするのだ。


そして、ウインナーに少し焦げ色がついてきたところで味付けした卵を入れ、さらに炒める。

その間に食パンをトースターにいれ、つまみを回す。


庭で採ったサンチュ、トマト、キュウリを洗い、サンドイッチサイズに切る。

火に掛けていた片手鍋のオニオンスープにコンソメや胡椒で味を調える。作り置きの漬物やマリネを出して少しずつ小鉢に盛る。


パンをトースターから出して半分に切り、バターを塗る。レタス、トマト、チーズ、卵、そして最後にもまたレタス、最後に自家製のバジルソースをかけて最後のパンをのせる。


そのままだと崩れるので長めのピックを刺しておく。

少し冷ました鉄瓶のお湯を少しコーヒー豆に垂らし、じっくり蒸らす。それからゆっくりとお湯を垂らしてコーヒーを抽出していく。ゆっくりと、のんびりと。コーヒーの独特なにおいが部屋中に散らばり始める。

コーヒーを淹れ終え、ご飯の余りを弁当に詰める。弁当の蓋を少しずらしたまま、サンドイッチとマグによそったオニオンスープ、コーヒー、紙と鉛筆を持って庭のテーブルにつく。

朝日の照らし出すまだ少し冷えた庭で、ブラックで目を覚ます。

いつもの朝ごはん。内容は日によって変わるけれど。

それから洗い物をして、制服に着替え、荷物の確認をする。

そして残りの時間で再びテーブルに向かう。


次は何を書こう、取り敢えず、描き始めてみようか、白い紙に、私の世界を、


“朝、目覚ましが鳴って目が覚める。


欠伸を一つ、なけなしの気合を振り絞って…


初めまして、白凪雨澄/しらなぎあすみです、小説家になろうでは初投稿になります、いつもはカクヨムという投稿サイトに投稿しているのですが、もっと幅を広げていろんな人から話を聞きたいと思って投稿させていただきました。インスタでも投稿していこうと思っているので、どうぞよろしくお願いします。

ちなみに私現在高校2年生です。

まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします。

ご意見やコメント、感想、アドバイスなど待ってます!

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