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憧れ

作者: 流星うらら

私の名前は篠原涼音(しのはら すずね)


私には大好きな人が居て今まさにこの隣を歩いている垣根静流(かきね しずる)のことなのだ


「何ニヤニヤしてんの、」

「えっ?ああ、何も?」


私たちは2週間程前から付き合っていて今日は初めてお家にお邪魔する日!


静流くんは今日もお勉強会と言っていたけれど私はそうじゃない!


(こ、恋人同士だし…やっぱり?ねっ…?)


「そのニヤニヤをやめろ、」

「してないってば!」


変人だと思われながら歩いていると静流の家に着いた


「先部屋言ってて」

「はーい」


予め教えて貰っていた部屋まで行って勉強…では無く、計画の準備を始める。


(よ、よし…静流だって男の子!絶対その気にさせてやるんだから、)


そう心の中で叫んでいると静流が飲み物を持って来た。


「おかえりー」


振り返る。

少し静流の動きが止まった気がした。


(き、効いてる…かも、?)


「ボタン、もう少し閉めなよ、、」

「暑いんだもーん」


今は8月真夏日。確かに暑い事に変わりは無いが涼音は暑さを言い訳にシャツのボタンを第2まで開けている


(作戦その1!胸元のボタンを開け意識を向けさせる!)


「そう、、ほら、勉強するよ」

「う、うん」


(あれ、、効いてない?)


涼音の作戦はサラッと流され二人とも勉強に取り掛かる


チクタクチクタク


静かな空間に時計の音とペンが走る音だけが響く


(うう、このままじゃ…よし、次!)


「ちょっと疲れたあ、休憩ー」

「お疲れ様」


軽く伸びをし、ベッドの方へ向かう。


ギシッ


「静流ー、ちょっと休憩しよ」


ベッドに座り横へ来るように言う


「はいはい、、よいしょ」


(作戦その2!ベッドへ誘い込む!やっぱりベッドってなると少しドキドキするよねっ…)


「ほら、膝枕。お勉強頑張ったご褒美!」


正座をして自分の太ももを軽く叩く


「え、ええ…じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」


頭を置いた静流が少しの間を置いて横を急いで向いた


(絶対今、意識してたろうな…よしよし、)


「も、もう大丈夫だよ…膝枕ありが、」

「こら!私がいいって言うまでダメです!」


起き上がろうとした静流を急いで押さえる。


(あ、危ない…まだこれからだもん)


暫く膝枕を続けていると足がピリついてきた


(このままじゃ…よし、次の作戦に行こう)


「ん、起き上がって」

「次は何…んっ、」


まだ数回しかした事の無いキス、少し照れながらも意識してもらう為にいつもより長く何回もした。


「ちょ…ま、まってっ、」


「はあっ、はあ……涼音、ど、どうしたの?」

「彼女なんだから、好きにしていいんだよ…?」


(これならっ、)


「なっ、、何言ってるんだよ…そ、そんな」

「もしかして変な事考えたりしたのー?」

「ちがっ、もう!…今日は勉強をしに来たんだよ、ほら」


(ああもう!焦らされてる気分…もう、知らない)


慌てて立とうとする静流の腕を掴み


ギシッ、、


「す、涼音…?」


ベッドへ押し倒した。


「静流の…せい、だからね」


そう言った涼音はただ見下ろすような冷たい、まるで目の前の獲物を狙う獣の様な目をして静流を見つめた


「ちょ、涼音…こんなの、」

「私、我慢は苦手なんだ」


怪しい笑みを浮かべてゆっくりとキスをする

長く、長く…息が続かない程に長く


「ん、んんっ…!」


やがて静流の目に涙が溜まる。

それを見て更にヒートアップする涼音


だがそれに抵抗するような力も気力も、静流には残っていなかった。


「ふふ、可愛いね静流…今日は楽しもうね ♪」



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