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僕は彼女の“ペット”になるために、付き合わされる!

作者: 七瀬







世の中には、“都合がいい彼氏彼女が居るんだと僕は初めて知った!”



僕が彼女の事を好きで付き合った訳じゃない!

もっと言えば? “彼女の“ペット”として僕は彼女に飼われたようなモノだ。”

僕は借金まみれで、個人経営をして失敗して多額の借金だけが残った男!

“首が回らない”というのは、僕の事なのだろう。

もうどうする事も出来ない所まで僕はきていて、そんな時にこの悪魔のよう

な彼女と出会う。





・・・彼女と出会ったのは、友達の飲み会だった。

何気なく僕が座った場所が、彼女の隣だった。



『なんか、むしゃくしゃするな!』

『えぇ!? どうしたの? 何か悩み事でもあるの?』

『“実は僕は多額の借金があってさ。”』



この時の僕は、自棄になっていて普段なら絶対に会ったばかりの人に、

こんな話をしたりしないのに、つい彼女に僕の借金の話をしてしまった。

これが最悪な展開に発展していき、今の僕になったんだ。




・・・あの時の彼女は僕の話を親身に聞いてくれていて、話さなくていい

事までベラベラ僕は話してしまう。

そして彼女が最後に僕にこう言ったんだ。


『“ワタシが何とかしてあげようか。”』

『えぇ!? そんな事ができるの?』

『“出来るよ! ワタシのお父さん大金持ちだもん!”』

『“じゃあ、頼んでいい! その代わり僕は君に何でもするから!”』

『“・・・何でも? じゃあ、君を飼ってもいい?”』

『いいよ、こんな僕でよければ飼ってくれても!』

『嬉しい! じゃあ、明日! また素面な時に会いましょう。』

『うん、分かった。』

『“ちゃんとしたお金の話をしないとね!”』

『そうだね、助かるよ。』

『“それを言うなら、ワタシもよ!”』

『“お互い様って事か。”』

『そうみたいね!』





・・・これが最悪な僕の人生のはじまりだった。

その後は、物凄くスムーズに彼女からお金が僕の口座に振り込まれていて、

僕は全ての借金を払い終える。

それと同時に、僕は彼女に正式に飼われる事となる!

僕は彼女が一人で住む豪邸で、大きな檻に入れられ本当に彼女に飼われ

はじめたんだ。

何処へ行くにも、“彼女の指示がないと何もできない!”

外に行くにしても、“僕の首には犬用のGPSが取り付けられ彼女と一緒に

外出するんだ!”

僕の自由は、“全て彼女が握っている!”

完全に僕は彼女のペットだ!

もしくは、僕は彼女の奴隷。




彼女は僕に豪華な食事を与えてくれるのだが......。

それと同時に、彼女は僕に“躾”と言っていう事をきかなかったら?

鞭で叩くんだよ!

犬のように、お座り、お手、おかわり、など人間の人権はここにはない!

僕のトイレもお風呂も、彼女が見て居る前でトイレをして、お風呂も彼女

が僕の全身を洗う。

お風呂から出たら、タオルで拭いてくれてドライヤーで乾かしてくれる。

“僕って一体? なんなのだろう?”

犬にもなりきれない、ダメな人間が彼女に飼われているだけだろう!







 *





・・・僕が彼女のペットになって半年!

僕は遂に、彼女の傍から離れる事が出来たんだ!

僕は彼女といつものように、散歩に出掛けている時に僕は猛ダッシュで

走って彼女から逃げる選択をした!

勿論! 僕の首にはGPSの首輪が付いているが、たまたま走って逃げている

最中にハサミを持っていたおじさんがいて僕についている首輪を切り落とし、

その首輪はそのおじさんにあげたんだ!

高そうなGPSの首輪をおじさんは僕から喜んで貰ってくれたよ。

“これで僕は自由だー!”





それから僕は、地道にコツコツお金を貯めて普通の生活をして

いたら、、、?

まさかな? “彼女は【探偵】を使って僕を探していたらしい。”

自由を手にした僕の目の前に彼女が突然現れる!



『“あら? こんな所に隠れていたの? さあ、ワタシと一緒に帰るわよ!”』

『帰らないよ、僕は自由だ!』

『“誰が君の借金を返してあげたと思ってるの?”』

『それは感謝しても感謝しきれないと思っている、でも僕は君のペットでも

なければ君の奴隷でもないんだ!』

『“まさか、自我に目覚めたの?”』

『・・・そ、それが何が悪いんだよ! 大人になって自我に目覚める奴だって

いるはずだ!』

『そう、つまんない男ね! もういいわ、さよならしてあげる!』

『・・・えぇ!?』

『ワタシはワタシの言いなりになる男が欲しかっただけ! 自分の意思を持つ

ような男じゃないわ!』

『“僕を自由にしてくれるのか?”』

『“もう十分! 借金の分は返してもらったわ、後は好きにすればいいわよ。”』

『“ありがとう。”』

『・・・もう、ワタシみたいな女に捕まらない事ね!』

『あぁ、本当にありがとう!』

『じゃあね!』

『じゃあ。』





僕は同じ失敗をしないように、地道にお金を貯めるようになったんだ。

コツコツ仕事をして、無駄な事にお金を使わない。

彼女も今の僕なら、“絶対にペットにはしないだろうな。”

僕から見ても、つまんない男だと思うから!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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