ルインズエクスプローラー ―冒険者アルと遺跡の少女―

借金のために両親と、大切な妹を失った青年―…アルトフェン・D・クロイセル。

家族を失ってなおも残された借金を返済するため、男は冒険者となり、危険な遺跡探索に明け暮れていた。

そんなある日、彼が遺跡の奥で見つけたもの。

それは―…一億Gの価値を持つ、過去からやってきた少女であった。


～登場人物紹介～

・アル（本名：アルトフェン・D・クロイセル）
　主人公。両親がいつの間にか作っていた借金のために、一家離散した過去を持つ。ベテランの遺跡冒険者であり、魔導銃の腕はピカイチ。
　…なのだが、戦闘時には高い魔力にものを言わせてゴリ押しするクセがあり、割とよく探索中の遺跡を倒壊させる。
　人見知りで、誰に対しても不愛想。デリカシーに欠ける発言や行動を無自覚にしてしまうことも多く、相棒のハルニアにはよく呆れられている。
　金のためなら仕事を選ばず、どんな依頼でも必要とあらば淡々とこなすタイプだが、時には情に厚い一面も。
　重度のシスコン患者でもある。

・ユキ（本名：？？？）
　本作のヒロイン。遺跡の奥で眠っていた、古代人《オルトニア》の少女。
　滅亡した古代文明の謎を解き明かす鍵となるため、売れば一億Gを超えるほどの価値を持つとされる。
　実年齢は1000歳以上のはずだが、見た目は13～14歳ぐらいの黒髪美少女。
　何やら不可思議な力を持つペンダントを大事にしているようだが…？

・ハルニア
　主人公が拠点とする冒険者宿「止まり木亭」の女主人。濃藍の長髪を持つ美人さん。
　アルとは旧知の仲であり、仕事上の相棒でもある。人づきあいが苦手なアルに代わって、依頼人と事前交渉をしてくれてたりする。
　主人公が遺跡を壊したり、依頼人とトラブルを起こしたりするたびに、なぜか彼女がお小言を言われる。
　いわゆる苦労人ポジの人。


※作者は、にわかガンマニア（？）です。作中には、登場する銃器等に関する”無駄に細かい設定解説”が入る場合があります。そのような箇所は印をつけて区切るようにしてありますので、「んなもん興味ねぇよ、この漬物野郎！」って方は、読み飛ばして頂けますと幸いです。