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061 悪ノリ

本編は終盤にに性的な描写が含まれております。

性的な描写が苦手な方は該当部を読み飛ばすか本編の閲覧は御遠慮下さい。


ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

チェーネの上役達による会議に参加したフロレアール。

そこで彼女はカルチナとキャローナの家族を守る為にある提案を企てていた。

その為には町の上役たちに会合が進む前に確認しなければならない事があった。

フロレアールはおのが英雄や御使いとの立場と魅了の力を用いてれを会合が始まる前に問うのだった。

その問いと返答は以下の通り。


①町の復旧対象

入場門、衛兵と待機所兼詰所、物見塔、衛兵の寄宿舎、石壁。

奇しくも門付近で倒壊した建屋が衛兵たちの寄宿舎だったとの事。

可哀想な事に彼等は宿無しとなって本日から暫定対応で冒険者ギルドの狭い宿舎暮しになるそうである。


②復旧時の町の敷地面積や設備の拡張と許可

双方の拡張に関しては町側の裁量で自由に行う事が可能。

ただし、あくまでも町の予算内で行う場合に限るとの事。

予算不足の場合には、領主たる国王に対して陳情を申し立てた後に使節団や使者による見聞が行われる。

その後、査定結果を踏まえて許可が降れば、予算が付き復旧に取り掛れる。

もっとも期間が長くなることに加え、採算が取れないチェーネでは期待できないとの事であった。


③修繕費用と請け負

予算としては金貨300枚が上限だが予備費が底を突くため可能な限り抑えたいとの事。

予算内であれば個人だろうがギルド等の団体であろうが契約書を締結して請け負わせるそうである。


質言が取れた事からフロレアールがある提案を持ち掛ける。

れはチェーネの町を魔改造するものであった。

どうせカルチナとキャローナがギルドを退職するまでの期間は時間が取れる事が判明していた。

その期間を使ってカルチナとキャローナの家族が安心安全に暮らせる町を築き上げる。

そこで提案したのが城塞都市化であった。

幸いにもチェーネの町は平原に面している。

町の裁量で予算内であれば町の敷地面積や設備の拡張自体は容易に行える。

そしてチートを全開放したフロレアール自身が魔術で全ての工事を請け負う提案をする。

始めは渋られたが、地魔術で硬質化した板を作り出し同じ材質で門や外壁などを全て造るともちかける。

加えて敷地面積を拡張した事に伴い、新たな区画整理を行い、建屋の建設や道などの整備、農耕地などの拡張、それらを全て含めて金貨200枚で請け負う事を打診する。

チェーネの英雄にて御使いたるフロレアールからの魅力的過ぎる提案に上役たちから二つ返事で同意を得る事に成功する。

ちなみに会合に参加していたパルミナールだけが一人頭を抱えて居たのだった。


それでも問題が全て解決した訳では無かった。

其れはフロレアールは建築の素人であった事である。

フロレアールからの申し入れで会合は一時延期となり、急遽関係する職人や衛兵たちが招集される。

そうして町の拡張会議が開催され、様々な案や要望、欲望までもが出され集約される。

集まった人々も流石に悪ノリが過ぎたなと笑いが起きる。

ところがフロレアールは形状や構造的な可動部品さえ分かれば問題無いと応じた事で皆が「マヂで!?」と固まる。

例え失敗しても容易に改修や変更も可能だとフロレアールが地魔術で作り出した板を様々な形状に変化させる事を実演して見せたので悪ノリの集大成の拡張案が採択となったのであった。


翌日から町の魔改造に着工することが決まった後、フロレアールはギルドへと戻る。

すりとカテジナは勿論もちろんのことカルチナとキャローナまでもが帰りを待ってくれていた。

フロレアールが戻ってきた事に気付いたカテジナが声を掛けてくる。


「フロレアール様、お帰りなさいませ。会合の方は如何いかがでしたか?」

「町の復旧案がまとまって明日から取り掛かることに決まったわ。主に私が行うから悪いけど数日は掛かりっきりになると思うわ。一先ず宿にでも向かって寝床の確保と夕食でも摂りましょう。流石にそろそろ休みたいわ」


「承知しましたわ。宿は如何しますか?」

「前と同じ宿と思ってたのだけど、アレから五日も経ってるし再開してるわよね?」

「黒百合様、それがあの宿屋なんですけど、そのぉ、業態変更するそうで、スタンピードの影響もあって未だ再開してなんですよ」

「業態変更って宿屋が何に変わるっていうのよ」

「それがですね、えっと、言いにくいのですが、私たちが食事処でやっちゃいましたよね。その事は覚えていますか?」


カルチナからそう問われるとフロレアールの脳裏に夕食会の折にカテジナから媚薬を盛られて食事処で達してしまった様が再生され、フロレアールは頬が熱くなることを感じる。


「忘れたいけど覚えているわよ。ひょっとしてアレが業態変更に関係してるって事なの!?」

「残念ながらその通りなんです。あの時に私たち以外もお客さんがいたよね。私たちが食事処を去った後に凄い事になっちゃったらしくて、そういった需要も有るのかと業態を変える事にしたそうなんです」


カルチナが照れから遠回しの説明をする事に業を煮やしたカテジナが割って入る。


「カルチナ、それでは伝わりませんわ。要約するとわたくしたちの情事見た他の客が発情し、その場で自身を慰めたり、一夜ひとよの相手を求め合ったりと大層とさかったそうでして、食事だけの客が急遽きゅうきょ宿泊したりと夜中まで食事処も宿屋も大盛況だったそうです。其れで普通に宿屋を営むより儲けが見込めると判断し、今後は食事処で自身を晒してえつを得たり、一夜の相手を求める場とその後を過ごす部屋を提供する業態に変えるそうです。それに併せて客室も改めるみたいですわ」


フロレアールは、その一件も町中に知れ渡っているのかと思い恐る恐る確認を取る。


「ひょっとして私達が食事処でした事も町中に知れ渡ってるのかしら?」

「フロレアール様、それなら心配ありませんよ。何故か私達が切っ掛けになった事は伏せられているというよりもその場に居た事すら話題には一切いっさい出ていませんね」

「そ、そうなの...。そんな場所にお客さん来るのかしら?まぁ、儲かるといいわね...」

「いえ、れだけでは無く、新たな宿ももうける話も耳にしてますわ。そちらは宿泊だけではなく、行為を行う時間だけでも部屋を貸し出す業態だそうです。わたくしこれらは間違い無く儲かると思ってますわ」


珍しくカテジナがフロレアールの意見に異を唱える。

このカテジナの予想は見事に的中することになる。

この世界の大きな街には娼館や商売女を買う連れ込み酒場は存在していたが、ハプニングバーやラブホテル的な概念の業態は未だ存在していなかった。

こうしてチェーネの町から新たな性産業が生まれ、後に世界中に普及し、この業態商法を商業ギルドに登録した宿屋主人は莫大な富を得る事になる。

そして後々のチェーネの町の呼び名にまで影響を及ぼす事になるのであった。


閑話休題それはさておき


「それだと別の宿屋に泊まるしかないわね。カルチナ、キャローナ、残りの宿屋からお勧めを教えて欲しいのだけど、お願いできるかしら?」

「そうですね、其れでは御飯の美味しい方に御案内しますね。ちょっと建物は古めですけど内装や寝具かは綺麗に保たれています。そこで問題ないでしょうか?」

「私は構わないけどカテジナは問題無いかしら?」

わたくしはフロレアール様と御一緒できるのなら文句などある筈が無いですわ」


フロレアールとカテジナがそう答えた事からキャローナが勧める宿へと向かい無事に部屋を確保する。

そして四人は一緒に食事処で夕食を摂り始める。


「あら、本当に前の宿より美味しいわね。これなら暫くはこの宿屋に泊まろうかしから」

「お口に合った様で良かったです。チェーネの食事処だと此処ここが一番だと思いますよ。でも残念なのは高くてなかなか食べにこれない事ですかね」

「キャロちゃん、仕方がないよ。町に住んでるから宿泊するとかえって割高になっちゃうし。でも、黒百合様が暫く泊まるのなら町を離れるまでの間に堪能できるね」

「確かにそうね。フロレアール様、毎日は流石に無理なのでたまに夕食を御一緒してもよろしいですか?」

「其れは構わないわ。これから一緒に旅をする仲間なのだから余り遠慮しなくてもいいわよ。れとフロレアールじゃなくてフロレで構わないわ。強制はしないから好きに呼んで良いわよ」

「それならわたくしは変わらずフロレアール様と呼ばせて頂きますわ」

「私は黒百合様が良いです。ダメでしょうか?」

「それなら私は、フロレ様と呼ばせて頂きます」

れで構わないわ。三人とも改めて今後も宜しくね」


そんな会話をしつつ、フロレアールは町の魔改造ついて三人に伝える。

カルチナとキャローナは自身らの家族に気を掛けて貰った事に対してフロレアールに謝意を伝えるのだった。

そして夕食を撮り終えた頃には、宿泊する部屋についての会話になる。


「フロレ様、そういえばお部屋はどうでしたか?話には聞いていても実際には泊まった事が無いもので、大丈夫でしたか?」

「えぇ、部屋の中は手入れが行き届いていて綺麗だったわ。強いて希望を述べるなら防音がしっかりしてると有難いわね」

「フロレアール様が仰る通りですわ。防音はしっかりしてる方が色々と気にせずに済むので存分に愉しめますわ♡」


二人の発言が一致した様に思えたが、カテジナは本能の赴くまま五日ぶりの夜伽に胸を高鳴らせているが、フロレアールの意向は異なっていた。


「カテジナ、悪いけど私は静かにゆっくりと休みたいの。朝から色々と動き続けてたから精神的な疲労が溜まってるわ」

「そんな!?五日ぶりに御一緒できるのですから、何卒御寵愛を下さいませ」

「カテジナ、流石に無理よ。悪いけど察して頂戴」

「そ、そんな。わたくし昼からたのしみにしてましたのに...」


フロレアールから許可が降りなかった事にカテジナはガクリと肩を落とす。

その一方でカルチナとキャローナの二人は労いの言葉を掛けると共にカテジナに苦言をていする。


「黒百合様、今日は本当にお疲れ様でした。金百合様も今日は一緒に居るだけで満足して下さい」

「そうですね。今日は御二人共ゆっくりとお休み下さい。これからは旅に同行するのですから無理にしなくても良いじゃないですか。カテジナ様も昨晩からの防衛でお疲れの筈ですよ」

「ちょっと二人とも裏切るんですの!?貴女あなたたちがこの後しっぽりとする事は分かっているんですわよ!自分たちは愉しむくせに酷いですわ」

「なっ!?き、金百合様、こんな所で何言うんですかすか!?ねぇ、キャロちゃん。

「そ、そうですよ。私達も昨晩から防衛でまともに休んで無いので今日は流石に休みますよ」


カテジナのキラーパスにカルチナとキャローナは、あからさまな動揺をみせる。

その様子を黙って眺めていたフロレアールが口を開く。


「それなら三人で愉しみなさい。私は寝るから先に失礼するわ。三人とも程々にね。それじゃあ、お休みなさい」


去り際にフロレアールは、三人にそう命じて席を立ってしまう。


「フロレ様、御休みになれちゃいましたね...。カテジナ様は、どうしますか?」

「き、金百合様がお望みでしたら私は構いませんが...。」

「そ、そうね。フロレアール様がああ仰られましたし、折角だからわたくしたち三人で軽くだけたのしみましょうか...」


そういうと三人は席を立ち宿屋で新たに部屋を取る。

部屋に着いた三人はベットに腰を掛けながらモジモジとしてい。

今宵は食事だけで酒精を摂取しておらず全員が素面しらふであった。

そんな中、フロレアールが昼間に断罪した媚薬の話題が飛び出してくる。


「金百合様、昼間に黒百合様が激怒されてましたけど、その、び、媚薬って凄いんですか?」

わたくしも自身で試した事は無いですけど、お摂りになったフロレアール様は妖艶になって激しく感じられてましたわ。二人も見てましたわよね」

「そ、そうですね、あの時のフロレ様、もの凄く気持ち良さそうでした。カテジナ様、まだお持ちなのですか?」

「えぇ、まだまだ有りましてよ。良ければ二人にも差し上げますわ」


そう言ってカテジナは未使用の媚薬を収納から取り出し、カルチナとキャローナの二人に夫々(それぞれ)一本渡す。

そして開封済みの一本を取り出す。


「これが媚薬ですわ。興味があるなら、た、試しに使ってみましょうか?」

「えっ、そ、それは興味はあるけど...。キャロちゃんどうしよう?」

「そ、そらなら、ほんのちょっとだけ試してみるってのはどうかな?」


そう言うと三人は興味本意の悪ノリで媚薬を各々の手の平に数滴垂らす。

それは粘度がやや高く、薄らと赤味を帯びており、三人はれを舐め取る。

その味は甘みと苦味が混じった何とも表現が難しいものであった。

それを切っ掛けに自然と三人は口を寄せ合い舌を伸ばして、それを絡め始める。

徐々に増す興奮と共に呼吸と鼓動が高まる。

次いで三人は代わる代わる激しく口付けを交わし、舌を絡め合い唾液を取り交わす。

三人は服と下着を脱ぐと三人が繋ぎ合わさる様に秘部を刺激し合う。

カテジナがキャローナを、キャローナがカルチナを、カルチナがカテジナを慰める。

徐々に高まる興奮に呼応するかのように躰が熱く火照り始めると激しい快感が襲い始める。

三人はおのれ自身を慰めるが様に、おのれがより強い快感を得る為が如く、相手の秘部を激しく攻め立てる。

媚薬により激しい快楽とより強い快楽を得たいとの焦燥感から三人は幾度と無く達するのであった。


こうして軽く愉しむつもりだった三人は、ちょっとした興味本意の悪ノリが祟り、夜遅くまで激しく行為を続けていた。

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