041 イキは良い良い
本編は全体的に性的な描写が含まれております。
性的な描写が苦手な方は本編の閲覧は御遠慮下さい。
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フロレアールには昨日の朝とは違って頭痛や怠気、火照りや熱っぽさなどの異常は一切無く、加えて昨夜の記憶もクッキリと鮮明に残っていた。
「いっそのこと記憶を失っておきたかったわ。」
魔術で薄らと照らされた室内でフロレアールは目を両手で覆い認めたくない現実から目を背ける。
部屋のキングサイズのベットには、痴態の痕跡がハッキリと深々と刻まれている。
シーツは激しく乱れ至る所が様々な体液で濡れ湿るといった惨状を作り出していた。
それらが長時間に渡って激しい行為が繰り返し行われた事を物語たる。
ベットの上にはフロレアール以外に意識の無い真っ裸の女性が三人。
頭と足の向きを揃えること無く乱雑に転がり内一名が白目をむいている。
一見すると猟奇殺人現場とも勘違いしかねない様相である。
しかし、現場の遺留物たる様々な体液には幸いにも血液は含まれてはいなかった。
今宵も誰一人として純血を散らした者はいない様である。
現場に転がる遺体、もとい裸体はカテジナ、カルチナ、キャローナのザンネン教が誇るエロい三連星である。
三連星は巧みな連携を誓い、妖艶なエロき悪魔フロレアールに闘いを挑んだのだが、結果は惨敗に終わる。
エロき悪魔の性能はバケモノであり、その厚き装甲は三連星がいくら攻め立てようとも一向に尽きる気配すら見せなかった。
エロい三連星は一人、また一人といとも容易く装甲を削られ行動不能に陥り、最終的には全員がイキ狂い意識を喪失、全滅に至ったのである。
特に酷かったのが白目をむいて転がっているカテジナである。
彼女はフロレアールを堕とした愉悦に浸り、迂闊にも勝利の美酒としてフロレアールの愛液と媚薬に塗れた己が指を味わい、部屋に辿り着い直後にフロレアールをベットに押し倒すと衣服を脱がす事すら惜しんでローブの裾を捲りあげ、彼女の下腹部に貪り付き、下着と秘部を舐めしゃぶり媚薬混じりの愛液を存分に堪能したのである。
結果として、カテジナは常人には十分すぎる量の媚薬を自ら摂取したことで信じられない程の快楽を味わうことになり、激しく乱れ狂う事になったのである。
最初は三対一、フロレアールが一人の相手をしている間に、残り二人はフロレアールを逆に攻めると共に己の身体を休ませる事が出来きていたのだ。
だが、その状況は長くは保てなかった。
カテジナが二度目の寵愛を受けてる最中に彼女の反応が豹変、激しく乱れ始めた後に立て続けに達し続け、早々に失神したのである。
残されたカルチナとキャローナの哀れな百合ペア。
二人の経験値は日に数回達した事はあるが、失神するまで責めを受け続ける激しい行為など知らない初心者に毛が生えた程度のものであった。
最初は短いながらも休息が得られ、己が経験から数回程度で行為は終えるものと楽観視していた哀れな二人。
その早すぎるペースで寵愛を受け続けたことで早々に息も絶え絶えの状態に陥り、その状態で何度となく達することを強いられ続けたのである。
その結果、最後は快楽に精神を苛まれつつ意識を失う事となったのであった。
フロレアールは現実から目を背けても何も変わらないと観念して現実を直視する事を決める。
「はぁ、取り敢えず探知に三人の反応が有るから死んではいない様だけど...、流石にコレはやり過ぎたわね。意識の無いカルチナとキャローナの反応がカテジナと同じ緑色なのが怖いけど...。一先ず、この惨状は色々とマズイから証拠隠滅しておくしか無いわね。」
そう小さく呟き、犯人は証拠隠滅の作業に取り掛かる。
フロレアールは自身と被害者三名、それにベットを含めて浄化魔術を行使する。
次いで二箇所の窓を僅かに開き、風魔術で室内の濃密な淫臭籠る空気と早朝の爽やかで少しヒンヤリとした空気と入れ換える。
換気を終えた後、ベットの周囲に落ちてる四人分の乱雑に脱ぎ捨てられた衣服や体液まみれの下着を見付け集めるる。
「自分の下着の状態は知ってたけど、あの三人も部屋に戻る前から相当興奮して濡らしてたのね...。っと、眺めてると淫乱スキル様が働きだしそうだから、手早く綺麗にしましょう。」
フロレアールは小さく呟きなから集めた衣類や下着に浄化魔術を施こすと自身の下着を身に着けて白いローブとマントをベットの隅に畳み置く。
ローブを着なかったのは裸のままの三人を前に一人だけ服まで着用することには罪悪感を覚えたからであった。
記憶を頼りに三人の衣類と下着の組を作り、ソファーの上に畳んで置く。
これで残す証拠は未だベットの上に転がる裸族の三人娘だけとなる。
起こす時刻としては若干早いがカルチナとキャローナは冒険者ギルド勤めなため、出勤前の準備などを考慮して起こす事にする。
「カテジナ、カルチナ、キャローナ、三人とも起きなさい。少し早いかもだけど二人は一旦自宅に戻ったりするでしょ?。」
声掛けをしつつ三人を順に揺すって起床を促す。
「んっんん、はぁぁ、あん...」
「お願い、します、もう,許して...」
「む、無理です、もう、無理なのぉ...」
とカテジナは艶かしい声、残す二人は許しを乞う様な声を上げる。
「三人ともしっかりして、ちゃんと起きなさいよ。」
そう声を掛けると三人がモゾモゾと動いたのだが辛うじて体を起こせたのはカテジナだけであった。
「ちょっ、カルチナ、キャローナしっかりして。二人ともどうしたの!?」
「く、黒百合様。目は覚めたのですが、身体が思うように動かなくて無理そうです。そのキャロちゃんは大丈夫?」
「すみません、私も同じで動くのが辛くて。その、これ以上はもう、お許し願えませんか。」
辛うじて両腕で上半身を起こし支えるカルチナとキャローナの二人。
どうやら寝起きで勘違いしているらしく、再び寵愛が再開されると思い込んでいる様で許しを乞う。
「しっかりして。さっきも言ったけどもう明け方なのよ。もうするつもりは無いから安心しなさい。」
フロレアールは改めて起こした理由伝えるが媚薬の効果で記憶が曖昧なカテジナは違っていた。
「フロレアール様、今宵はもう寵愛は頂けないのですか...。残念です。」
「流石は金百合様です。あれ程堪能されたのに自らお求めになるとは。私には真似できません。」
「うん、凄かった。けどあれは怖いよ。苦しいのに気持ち良すぎて頭が変になっちゃうの。」
カテジナがキョトンとして尋ねる。
「??、私そんなに堪能してましたか?。部屋に戻ってきてフロレアール様に御満足頂いた後に御寵愛頂いて。その後は三人で順に御寵愛頂きながらフロレアール様にもお愉しみ頂いて...。それで二回の寵愛を頂いたような気もするのですが、この辺りから記憶が曖昧で...。」
記憶を整理しつつ覚えている事を口にするカテジナ。
「金百合様。間違いはないのですが...。二度目のが、その、凄い感じ方で、激しく何度も何度も...。」
カテジナに状況を伝えようとするカルチナだったがその様を思い出して赤面して口ごもってしまう。
「はい、本当に凄くて。仰け反ったりとかビクビクって痙攣も艶かしくて...。見入った私たちまで、その、興奮して、しまいました...。」
キャローナは口ごもってしまったカルチナのフォローするが同様に顔を赤くして俯いてしまう。
「そんな羨ましいことが私に起きてたのですか...。一生の不覚です...。」
一人落ち込むカテジナを無視してフロレアールが告げる。
「身体も衣類も洗浄は終えてるから起き上がれたら服を着て。3人の服はソファーに置いてあるわ。」
催促を受けてカテジナだけがソファーへと向かい、残る二人は下半身に力が入らないのか腕の力で何とか上半身を起こしきったがペタンと座り込んでいる。
「二人とも本当にどうしたの?。念の為に神聖魔術でもかける?」
「お手間を取らせますが、お願いできますか?体が重くて下半身に力が入らないのです。」
「私も同じ症状です。すいません、お願いします。」
二人の頼みに応えてフロレアールは神聖魔術による治療を行使するが記憶している魔術書の記述に改変を加える。
神聖魔術も他の魔術と変わりが無いことを知り得ている為、改変と言うよりも状態に適した治療を考え、デタラメなステータスで強引に行使すると言った方が適切かもしれない。
二人が思うように動けない原因が、呼吸困難に達した過度な行為による生命力の減少と体力低下に起因と想定し双方を癒し回復するイメージを構築して魔術として行使する。
「エクスヒール」
本当は必要の無い魔術名称を偽装として唱える。
ここに居る三人はヒール又はハイヒール迄しか行使出来ず、同症状でも再現が不可能な為の偽装であった。
カテジナに至っては更に上位とされるグレーターヒールを目の当たりしているため疑問にも思わないことであろう。
「二人とも調子はどう?症状は改善してると思うけど。」
魔術行使を終えたフロレアールは念の為に確認を取る。
「あ、はい。あ、立ち上がれました。身体の重い感じも嘘みたいに消えています。」
「私も同じく大丈夫です。フロレアール様、ありがとうございました。」
「そう、それは良かった。後出しで悪いけど私が中級の治療魔術使を行使できる事は他言無用よ。他の冒険者に知られたら分かるでしょ?。」
「はい、勧誘とか含めて面倒ですからね。今回の討伐隊参加者は黒百合様の強さも知ってますけど他の場所で噂になったりしたら大変そうですからね。」
「もし喋ったら昨晩のがカワイイと思えるくらいのもっと凄いこと体験させるから覚悟しておきなさい。」
「ひゃい、フロレアール様、絶対に喋りません。」
二人は青い顔をしてブンブンと音がしそうな勢いで何度も頭を縦に振り続ける。
「もっと凄いOSHIOKI♡。御使い様、それは私もですか?。」
フロレアールの治療魔術を眺めつつ「御使い様の治療魔術はやはり素晴らしいですわ。」と呟いていたカテジナだったが他者にとっては罰でも自身には御褒美の事案を耳にして食いつく。
「黙れザンネン。喋った時点で私はお前の前から姿を消す。以降はお前とは赤の他人として二度と関わらない。」
HENTAIたるザンネンには絶縁を突き付け抑止力とする。
「絶対に喋りませんので、それだけはお許し下さいませ。」
即カテジナがジャンピング土下座で謝罪をするのであった。
こうして予定よりも時間が押してしまいバタバタとカルチナとキャローナが部屋を後にする。
その後、フロレアールとカテジナが時間を見計らって朝食を摂りに向かうも食事処は閉鎖されており貼り紙に“諸事情により休業”との一文だけが記されていた。
昨晩の自分達が繰り広げた猥褻行為が原因と察した二人は外で食事を摂る事にして文句一つ言わずに静かに宿屋を後にしたのであった。




