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036 嫉妬

性的な描写が苦手な方は該当箇所を読み飛ばすか本編の閲覧は御遠慮下さい。


ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

「フロレアール様、広場の使用許可が得られましたので御足労お願いします。」


キャローナに促されて後に続く。

あ、カテジナとカルチナも立ち上がったので着いてくるみたいだけど、oh...、恋人繋ぎ再来deathね。

二人が席を立った事に気付いたキャローナが振り向き、汚物を目にしたが如く顔を顰めて周りに聞こえるように大きく「チッ」と舌を鳴らす。


「広場は昨晩の宴席会場と同じ場所となります。昨日もギルドから向かわれたので道筋はお分かりになるかもしれませんが、私に続いて下さい。」


キャローナに促され後に続くが、その背から怒りのオーラが感じられる。

前方の怒りのオーラと背後から漂ってくるピンク色のオーラに耐えかねた私は、未だプリプリとしているキャローナの横に並び微笑みながら話しかける。


「キャローナさんとカルチナさんは歳が近いそうですが同期なんですか?それと体調も気になされてましたが親しいのですか?。」


キャローナは「フゥ」と短くため息をついてから応える。


「はい、二人とも今年で19歳になります。あのポンコツとは所謂幼馴染ですかね。私たちはこの町の出身でして、物心着いた頃から一緒でしたから、腐れ縁では無いですがギルドにも同期で採用頂きました。」

「ギルドの職員になるなんてお二人とも優秀なんですね。カルチナさんはヒールを使ってましたがキャローナさんも神聖魔術を使えるのですか?」

「初級のヒールまでになりますが二人とも使えますよ。そういう意味では昔から二人お揃いの事が多かったのですけどね。」


ふとキャローナの顔が曇る。

上手く会話のキャッチボールが始まった途端に途切れた事で汗するフロレアール。


「ど、どうしたのですか?」

「あの子が昔からやたらと抱き着いてきたり、キスしてくることはよくあったのですが、親愛の表現だと思っていました。ですが、あんな特殊性癖の持ち主だとは思いもよらなくて。」


どうやらキャローナは幼馴染のカミングアウトにショックを受けているようである。


「互いの部屋とかで共に寝泊まりしたことなんて数え切れないくらい有るんですよ。ひょっとして既に私汚されてるのかしら...。成人してからは、お酒飲んで記憶が曖昧なことも何回もあるし。そういえば朝起きたら二人とも裸で抱き合っていた事だってあったわ...。」


あぁ、何か思い当たる事に気付いたのか顔を青くたキャローナは足を止めてしまい己の身を抱きしめてカタカタと震えだす。


「お、落ち着いて。まだそうと決まった訳じゃ無いのだから。それに見知らぬ男性と行きずりの関係持った訳じゃないんだから。」


震えるキャローナの両肩を掴みフォローになり得ないフォローを慌てていれる。

すると横から声が掛けられる。


「キャロちゃん、やっと気づいてくれたのね。」


それは嬉しそうに悪い顔を浮かべるカルチナであった。


「素面の時は悪戯で胸とかお尻を軽く揉む位しか許してくれないけど、キャロちゃんって酔うと凄いんだから。何時もキャロちゃんが攻めで私が受けなのよ。私がこうなったのも半分はキャロちゃんのセイナノヨ。」

「なん...だと... !?」


私はそう言い放ち反射的に肩から手を離し飛び退く。


「キャロちゃんの機嫌が悪いのは、私が金百合様と仲睦まじくなったのを目の当たりにして嫉妬してるのよ。普段は心の奥に綺麗に隠してる本心が耐えられないのね。それに加えて黒百合様が思いの外、積極的にアプローチしてくれないのも面白くないのかな?。」


あ、これはヤバい。

ギルドに向かう時よりも時間が経ったせいか明らかに人通りが多くなってる往来の中でザンネン教信者は臆すること無く真実を暴露する。


「キャロちゃん気付いてないのか、それとも認めたくないのかは分からないけど、この際だからハッキリに言うね。私が他の子と仲良くなるのずーっと無意識にそして自然に邪魔してたのよ。改めて言われると思い当たる節はない?」


騒ぎに興味を持った野次馬達が遠巻きに集まりだして興味津々とばかりに聞き耳を立てて様子を伺っている。


「それにキャロちゃんって男性に惹かれないでしょ?。“いい人が現れないだけよね”って自分や周りに言い聞かせてたけど、お祭りとかにお誘い受けても即答で断るし、ギルドで働き出してから色々な冒険者見てきたけど、良いわねって言ったことあるの女性冒険者だけだったんだよ?。」


キャローナは耳を両手で塞ぎしゃがみこみ「嘘よ、嘘よ」と否定している。

周囲の野次馬たちが憶測や噂を飛びかわせる。

「あれ、キャローナとカルチナだよな!?。」

「2人とも可愛いのに恋人つくらない訳だよな。」

「あれ紅華べにばなの黒百合様と金百合様よね。」

「あの二人も昨晩は凄かったって聞いたぜ。」

「金百合様にカルチナがくっ付いてるから四人の痴情の縺れか!?。」


周囲の反応を気にすること無くカルチナは責め立てる。


「キャロちゃん、私ね、金百合様から我慢しなくていいし、真の愛は女の子同士だからこそ得られるって教えて頂いたの。私はキャロちゃんが好き。キャロちゃんも怖がらずに認めて。そして怖がらずに自分を晒け出して解き放って!!。」


そう言い放つとカルチナはキャローナへと抱き着いて涙する。

その姿を眺めてザンネンさんは満足気に一人頷いている。

一方のキャローナは「私は、私は」と未だに認める事が出来ずに狼狽えている。

そこへトドメとばかりにカルチナが動いた。

それは、白昼の公衆の面前、多くの野次馬が集まり注目を浴びる中での口付けであった?

それはただ単に唇を重ね合わせるに留まらずキャローナの口内を己が舌を入れ込み嬲るディープキスであった。

キャローナは目を見開き驚き逃げようとするが、カルチナにガッチリと上から抑え込むように抱き着かれ、頭は右腕で抱え固定されている。


「んっん、はぁ、はぁ、んっ...」


吐息とも喘ぎとも受け取れる艶かしい声と共に“くちゅくちゅ”と口虐の音が盛れる。


野次馬を含めて周囲が沈黙に包まれ片隅を飲んで見守る中、カルチナによる一方的な口内凌辱を数分に渡って受け続けたキャローナ。

その顔は蕩けきり新たな信奉に堕ちた様をまざまざと晒していたのであった。

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