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003 魔術

ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

私はフロレアール、15歳の成人を迎えたばかりの美少女である。

さて、私のユニークスキルについては理解いただけたかと思う。

まさか村の住人全てが私に従属しているなんて夢にも思わなかったよ。

傾国の美貌の怖いところは、魅了され従属状態になっても普段の行動には変化が生じないことだろう。

何せ変化するのは私に出会った以降に私に対する行動や思考が制限され、私が一言お願いすれば可能なことなら実行するところである。

尤もこれについては思い当たる節が山ほどあるといったところだろうか。

昔から怒られたことも妬まれたことも無く、無理なことは無理と断られていたので我儘放題という訳では無いが、基本的には私が望むことは大概が叶っていたと思う。

それに加えて簒奪者スキルについても今に至るまでに疑問に思っていたことについて原因が解ったとも言える。

簒奪して高まったステータスの影響か、昔から病気や怪我などを殆どした記憶は無く、調理や洗濯、裁縫といった生活スキルに加えて魔術についても特に苦にする事無く習得していたことにも頷ける話しである。

細腕なのに力仕事とかも難なくこなしていたと言うか力加減が極端だったからね。

周りの人達からは剛力とかの強化系スキル持ちと思われていたみたいだけど。


さて、魔術の話が出たので、この世界の魔術について簡単に説明しましょう。

この世界の魔術は主に精霊を介して力を発動させる精霊魔術とされている。

知力により魔法の効果を具体敵にイメージし、魔力により周囲に居るとされている精霊に呼び掛け助力を願いイメージを精霊へ伝え、精霊に自身のマナを捧げることで事象と成す。

早い話が、得たい事象をイメージして精霊さんにお願いすれば魔術が発動するため、一定以上の関連ステータスの知力と魔力を有していれば、誰もが容易に魔術を扱うことが可能なのである。

ただし、悲しいかな脳筋おバカな人は関連するステータスが低いため、強い事象が得られないので、万人が魔術を実用レベルで扱えるわけではない。

因みに脳筋おバカさんたちは、魔術が実用レベルでは行使出来ないけれども、その分肉体系スキルレベルが高い傾向があるそうですよ。

それと精霊とされているってのは、誰も精霊を実際に見た事が無いためで、魔術を使うとマナが自身から抜け出る独特の感覚があることから周囲に精霊がいてマナを渡していると考えられているめである。

基本的には、どの様な場所でも魔術は発動する。

とは言え周囲の環境の影響により魔術の威力は増減するので、環境に適さない魔術を行使する際には術者のステータスや捧げるマナ量で補うことで実用レベルになる。

一般的には水の中であれば環境に適した水魔術を用いる方が術者への負担が比べ物にならない程軽くなる上、同程度の魔力消費でも威力は段違いなものとなることから、環境に適さない魔術を用いるものは皆無である。

前述の理由から、この世界において戦闘に用いられる魔術は風や地が主流となる。

ヒューマンたるフロレアールたち人間たちが普通に活動する環境としては、常に地と風、次いで水が周囲に存在してる為である。

私は憧れの人が火魔術を得意としていたのもあって、個人的には地と風は地味なので特段好きじゃないけどね。

因みに火や水は生活魔術として、火は種火、水は飲水や洗浄などの生活用水として使われる事が殆どとなっています。


次いで神聖魔術となるが精霊魔術とは別の魔術と認識されて常識となっている。

何故なら他の魔術と違い、神聖魔術には過去の聖女や聖人が書き残した魔術書が残されているのである。

魔術書には魔術の固有名称と魔術の詳細な効果が記述されおり、才ある者が魔術書を読み込み記憶することで、はじめて神聖魔術は行使が可能となる。

そのことから他の精霊魔術とは隔絶した扱いとなっている。

神聖魔術は個別の魔術名称を唱えることで術者が具体的にイメージ出来ないことですら事象を得られる。

その為、奇跡の御業とされており、主だっては治癒や治療魔術となっている。

因みに神聖魔術の適性がある者の割合は低く貴重な存在である。

その為、神殿や教会が所在地の子供たちが幼い頃に識字教育と称して、超初級のライトヒールを覚え込ませ、才ある者を見つけ出している程である。

因みにライトヒールはちょっとした擦り傷や切り傷を癒す程度のマナ消費負担も小さな神聖魔術である。

小さな子供でも数回は行使可能な程に負担は軽いものなのだが、そんなライトヒールですら使える者の割合は10人に1人程度となっている。

そして難易度が上がるにつれて行使可能な者は更に減少し、中級クラスですら神聖魔術の才を持つ者100人に1人。

上級クラスの神聖魔術を行使可能な聖女や聖人は国に数人居れば御の字であり、不在の期間が生じることもそれほど珍しくないものことであった。

因みに神聖魔術の中級クラスには身体の欠損部位の再生、上級クラスの神聖魔術には死者を蘇生させる魔術などが存在している。

ただし、老衰等の自然死や死後の時間経過により魂が失われた状態などの場合には蘇生は不可能となっている。


因みに私が聖女と称されることになった切っ掛けは、神父が魔術で教会屋根の雪下ろしを手早く終わらせようした結果、自身が落雪に巻き込まれ、おバカ自爆の事故死したのに起因する。

当時は中級クラスの神聖魔術までは行使出来ていた私がをダメ元で上級クラスの神聖魔術リザレクションを行使したら蘇生してしまっまたのである。

当時は村全体がお通夜状態だったから誇らしかったわ。

なんせ小さな田舎の村で中級クラスの神聖魔術を行使できる神官が変死したとなれば、中級クラスを行使可能な神官は相当な期間派遣されなくこと確実だったのだろう。

その一件以降、神官を筆頭に村の一部の人々が私を聖女と称するようになった。

特に心酔してたのは神官と村長であった。

蘇生という奇跡を体験した当事者の神官が心酔したのは理解出来たのだが、村長までもが心酔したことに当時の私には理解できなかったけどね。

今は何となく理解してるよ。

なんせ聖女出生の地ともなれば聖地として観光とか含めて賑わうはずだっただろうから。

アレ、よくよく考えると私が上級クラスの神聖魔術を行使できるのって、物凄くマズイ気がする...って、気がするじゃなくて間違いなくマズイ。

私のステータスやスキルから鑑みて、恐らく神聖魔術の行使に必要なステータ数値がえげつなく高いのだろう。

そして、聖女や聖人のスキル効果には、神聖魔術書に記載されている魔術行使に必要なステータス要件の低下又は免除が含まれていると考えられる。

この推察が世間に知れ渡っておらず、神聖魔術を神殿や教会が半独占的にしている。

このことを鑑みると、この事が露見バレしたら間違いなく神殿や教会が敵にまわる。

神聖魔術で得られる利権やお布施などを考えると相当に闇が深そうなのである。

結果、フロレアールは神聖魔術が他の魔術と変わりがないことについては秘匿することを決心のであった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 日本語を書く自信がないので、翻訳機を使っているのですが、コメントが変だったらごめんなさい。 ただ言いたいのは、最初の数章しか読んでいないのに、情報だけの段落を読むのは、あんまり楽しくないと…
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