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025 残務処理

ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

「えっと、御使い様ってどういう事?」

「数多の謳われし英雄の中で、聖女や聖人では無かったものの、神様からの神託や賜ったスキルで救世の偉業を成し遂げられた方々で、神の使徒や代行者とも称されておりますね。」

「それは知ってるけど、なんで私が御使い様なのかって尋ねたのよ。」

「聖女様とはお呼びになるなとの事でしたので、勝手ながらその御力から察するに、救世の英雄に至れる方かと愚考いたしたした。」


この子はキケンね、見た目は良いのにザンネンさんなのね。

彼女の容姿は、金髪ロングの碧眼で、英雄譚のヒロインでも通用しそうな可愛い綺麗といった顔立ち、年頃は私より少しだけ上かな?背も私より少しだけ高くて成人女性の標準、スタイルも私よりは胸が少しだけ小ぶりだけど平均よりは良い、なのに性癖は特殊みたいね。


「わかったわ、御使いで構わないから、貴方は彼氏さんの看病でもしていて頂戴。私は他の負傷者の治療に向かうから。」

「御使い様、失礼ながら一つ訂正をお願いします。このサヘランは彼氏ではございません。恋心が無かったと言えば嘘になりますが、御使い様を拝見した以降は、以前の程惹かれなくというかときめかない気がするのです。正直言って交際を申し込まれても今だとお断りさせて頂くと想われます。良い人でそこそこ魅力もある人なので、今後も所謂お友達でいたいといったところでしょうか。」


サヘランさん、ゴメンなさい。

貴方を慕っていた綺麗さんの心を意図せず奪ってしまったみたいです。

ふと探知に映るサヘランのマークが灰色な事に気付き、意識が無い状態だと分類分けが働かず中立・無関心となることが判明したのだった。

改めてサヘランさんに謝罪と感謝を申し上げます、本当にごめんなさい、そして貴方のお陰で探知に詳しくなれました有難うございました。


サヘランさんの治療を終えた私は他の重傷者たちの元を訪れ治療を施す。

骨折などの重症を負った者はそれなりに居たのだがサヘラン程の命に関わる重体と言える者は居なかったのは不幸中の幸いてあろうか。

サヘランを除く彼以外で気絶していた者たちの意識も戻り、念の為、怪我の有無を聞き取りをする。

他の軽傷者の治療や洗浄は、他の冒険者に任せる。

軽傷者の治療にしても、町に戻れば教会で御布施をすれば治療魔術を受けられるし、マナが枯渇したものが多くなったこの場で傷を癒したいのなら最悪はポーションなどの治癒薬を使って傷を癒すことになるだろう。

尤もポーションは治療魔術と違って、あくまでも治癒なので傷が癒えるまで時間を要し、それなりの価格もするので好んで使用する者は居ないのだが、この様な贅沢を言えない時に使われることがある。

後は洗浄については死に直面した際の極限状態だから粗相は致し方無いのだが、流石に見ず知らず、その上、年下の女の子に頼む事ができる猛者は居なかった様である。

粗相組は互いの傷を舐め合て洗浄中でありおり、その一団に洗浄よりも治療優先しろと頼める者は流石に居なかった様である。


「う、うん。是非もないよね...。」


そうこうしていると離れた場所から言い争いが聞こえてくるので、野次馬ではないが現場近付くことにする。

騒ぎはここから少し離れた、赤黒い円、時間が経ちやや変色した紅い華の痕で起きている。


「逃げ出した奴らが何口出し出してんだ。テメェらが出すべきは謝罪の言葉と違約金だろうが。」


この口汚い声には聞き覚えと槍を背負った姿にも見覚えがある。

彼はライジンの仲間で小屋に魔術を放とうとか言ってた男の筈だが、言ってることは正論に聞こえる。


「あの状況だったんだから許してくれよ。悪かったな。それでも討伐に成功したのなら契約報酬は貰えるんだろ?。違約金差し引いたって余りはある筈だ。」


どうやら、イビルボアから逃げ出した左翼に配されてた冒険者たちが戻ってきた様である。

実際のところは火事場泥棒の死体漁りにでもきたのだろうか?。


「ンなもん出る訳ないだろ。逃げ出した時点でテメェらは討伐隊から除名なってんだよ。こんなン冒険者の常識も知らねえたァ、頭に蛆でも湧いてるのかよ。」


逃げ出した冒険者の顔がみるみるうちに赤くなる。


「人が下手に出てりゃあ付け上がりやがって。そもそもライジン、お前の作戦ミスで陣形が瓦解したんだろうが。討伐戦自体がそもそも開始されたのさえ怪しいじゃねえか。戦闘開始前の逃走なら除名にならない筈だ。」


ここで黙っていたライジンが口を開く。


「お互いの主張は充分かな?。先ずは、今回の討伐隊のまとめ役は参加者全員が同意して俺が担ったが、討伐戦における指示・判断の責は負わないと契約書に明示されていた。」


ライジンの言葉に小さく「クソ」としか返せない逃走者。


「加えて討伐戦は対象魔獣と接敵した時点と定められており、例え魔獣側からの奇襲であったとしても接敵に変わりない。この事も契約書に明記されていることから戦闘開始後に逃走した事実も揺るがない。」


あぁ、火事場泥棒は完全に黙っちゃったよ。


「違約金は期日までにギルドへ支払う事。これを違えた場合には奴隷落ちになることは流石に理解しているのだろう?。」


死体漁りさん達の顔色が悪いわ。


「なぁ、勘弁してくれないか?さっきの暴言は謝るからよぉ。結果的に討伐に成功したのならめでたしめでたしで終わろうぜ。」


ライジンが私の方を見てきたので嫌な予感がする。


「討伐の成功と言ったが、そもそも我々自体がイビルボアを討ち果たした訳では無い。我々は運良く生き残れただけで、イビルボアは彼女が単独討伐をしたものであり、全ての権利は彼女が有している。それに報酬の分配に関しても既に取り交わしを終えている。」


私を巻き込んだライジンをジト目て見ていると彼は冷や汗を流しながらそっぽを向くのであった。

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