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020 コウメイの罠!?

ご愛読ありがとうございます。


拙い文章ですが、面白いと思って頂けましたら“ブックマーク”や“いいね”、“感想”等にて応援頂けると幸いです。


これらの応援は執筆に際しての大変励みなりますので宜しくお願いします。

おはようございます。

皆様、朝から大変申し上げ難いのですが、気付けば一昨日の晩から、そのですね...、お花摘みに行っていないことにわたくし気付いたのです。

お外の自然に囲まれた環境でする開放感に多少の愉しみを見出し始め、ゲフンゲフン、もとい慣れ始めた所だったので少々残念でしてね。

えっ!?皆様も残念って、野営や歩き旅でも無いのに、わざわざ野外でお花摘みする趣味をお持ちでしたのなら、私に遠慮なさらずに、どうぞ望むがままに本能や煩悩に従って下さい。

尤も衛兵などに捕まっても私は責任を負いかねますので自己責任でお願いします。

それとも他人のお花摘みを隠れて眺める趣味をひょっとしてお持ちなのですか?。

こちらも見つかれば、よくて衛兵に突き出されるか、除き見られた被害者から魔術攻撃を受けて負傷するか、最悪はお亡くなり召されるので、お勧め致しかねますよ。

眺める花摘みは、幼子が草花と戯れている姿に心癒され愛でる程度に留めてしておくべきです。

万が一に誤って触れたりすると衛兵などのご厄介になりかねないので留意ください。

もちろん紳士な方々は、その辺のノータッチの約束を弁えていらっしゃる事とと存じます。


話しを戻すと当初は、やっぱり野外は恥ずかしいとの可愛らしい淑女な気持ちが深層心理に隠れており、花摘み衝動が無いのは一時的なものと考えていたのです。

でが、昨日の食事量からして物理的に有り得ないとの結論に至りました。


「考えられる原因ってやっぱり浄化かしらね。昨日解体したフィアースボアの胃腸の内容物とかきれいさっぱり消えていたし...。」


真の美少女はトイレになんて行かないって風の噂で耳にしていたけど、まさかそれが真実だったとはね驚きだわ。

そして真たる美少女主人公の私は何て恐ろしい子なのかしら。

さて、謎も解けた様なので自身に浄化を施し朝風呂に向かうのであった。

そして少し長すぎる朝風呂から戻り身だしなみを整え終えたフロレアールは何故かツヤテカしていた。

きっと昨晩の肉宴の影響に違いない。

真たる美少女主人公へと至ったフロレアールが朝からお風呂と併せて色々と愉しむ筈はあろう事は無い。


「...、あの感覚をね、味わえないのねと思いながらお風呂入ってたら、明るい中で裸晒してるって改めて思ったらね、疼いきだして、止まらなくなってね...。」


あ、ダメだ、あの開放感を伴う快楽を思い出すとカラダの奥から疼き出してくるって、コレ絶対に淫乱スキルの影響よね?何コレ?罠なの?レベル上がってそうだから、他のスキル含めて確認した方が良さそうね。

普通ならば教会で神へと願い奉る事でステータスプレートの情報更新は行える。

本来は急速なスキル取得やレベル上昇は起こり得ず、特別な事が無ければ数年に一度行えば事足りるのだが、普通を簒奪値で置き去りにしているフロレアールには当てはまらない様である。

一先ず、町に着いたら忘れずに教会に行ってステータスプレート更新しないと。

でも、成人の儀以降に祈りの間使うだけで御布施と称する使用料を取るのは、とんだ殿様商売だと私は思うのよね。

ふと教会を使わなくてもステータスプレート更新は可能ではとの考えが頭の中を過ぎり試してみたがステータスプレートに変化は生じない。

どうやらステータスプレートに関しても様々な規則や制約が存在しているようである。

別に神様に対して不敬の念を抱いてる訳では無い。

神殿や教会って信用出来ないというか、そもそも人が運営担ってるから間違いなくブラックの筈なのである。

どうも神聖魔術のカラクリを知ったしまったことから、神殿や教会に対する心象が芳しくない。

スキル情報更新は必要不可欠と結論付け、御布施は必要経費として心の中で血の涙を流しつつ割り切るフロレアールであった。

朝からお愉しみの後に町到着後の「する事リスト」に新たな一つが加えられたフロレアールは大量の料理作りに勤しんでいた。

と言っても本日は起床した後にしたことは自身を慰め愛でた程度であり、流石にブースト状態は用いていない為、空腹感は感じていない。

これは調理済みの品を時間無経過収納で保管し、ブースト状態後の緊急エネルギー補給用のストックとして作り貯めしているのである。

基本的には調理を直ぐに行えない状況下で用いることになる。

つまりはナイフやフォークといったカトラリー類を用いずに食せる料理が好ましい。

現時点では食材類が限られている事から主には猪肉料理を作成していた。

そして拵えた料理で作成量が多いものから串焼き、串揚げ、肉巻きおにぎり、小麦トルティーヤ、サンドイッチとなっている。

各々が塩、醤油、味噌での味付け、加えて香辛料として山椒、行者にんにく、山ワサビ、蕗で風味を加え可能な限り味のバリエーションを増やす工夫も施している。

また、直接手に持つ肉巻きおにぎりやトルティーヤ、サンドイッチは蕗の葉で包まれており、手が汚れる事や具がこぼれ落ちることへの対策も忘れずに取ってある。

なお、その三品の作成量が少ないのは単純に持ち合わせていた米や小麦やパン類の在庫が少なかった為である。

つまりは、大量の猪肉とそれなりの川魚と野草類は手に入れたが、他の食材、主に穀物の在庫は底を尽き、調味料類の在庫も薄いものと成り果てたのである。


「おのれコウメイ謀ったな...。兵糧攻めとは小癪な真似を。」


その場の勢いとノリでかの謳われし大軍師の名を挙げるが問題は解決しない。

加えて旅の連れも居ないボッチなのでアドバイスもツッコミも当然無い。


「待て慌てるな、これはコウメイの罠だ...。」


誰も拾わないボケをボッチで続けてみたが余計に虚しくなるだけであった。

こうなったら、ほとぼり冷めるまで隠れる予定だったけど、町に向かうしかないと決意する。

少し戻って他の村に寄っても食料の在庫が豊富とも限らないので目指すなら町一択となる。

不幸中の幸いでブースト状態も認識加速を用いればなら扱えるから何とかなる筈である。

最悪の状況に陥った際にはブースト状態で逃げるか、容姿を晒して魅了して従属状態にするしかないと覚悟を決める。


「って私フード付きの外套失ったから顔隠せないじゃない!?。」


オノレ、コウメイィィィィ。

こうして私は当初目的だった町の住人たちを魅了従属させ、更なるバケモノへと成長する事を血涙の心境で覚悟したのであった。


出発は明朝、この森の拠点最後の一時を今宵は満喫する事にしましょう。

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