トゥ ■■■■■■。
不可思議は、其処に。
幻想は、何処かに。
嗚呼。痛い。
如何して?如何してこんなにも理不尽な?
悲しみに覆われた時、全てを忘れた。
何もかも最初から。
初めまして。また会ったね。覚えていなくとも。記憶になくとも。
笑ってくれ、君は失敗したんだ、未来に。
どうにかなることでもなかった、しかたがなかった、だから。
ただ、ほほえんでくれ。
目を覚ます。
そこは、、、知らない。何処だ。眩しいようで、暗い。
想像に値しない、薄汚い、美しい色が調和を奏でている。
ふと、後ろから声が。聞こえる?ああ、聞こえる。
その声は声を歪ませて、頭の中がねじれる。心地よい。
目が覚める。
そこは、、、知ってる。此処だ。朝日が窓から差し込む。
鮮明に頭にこびり付く悪夢に思考を遮断されながら、朝の準備をする。
適当なトーストを焼き、焦す。炭と化した其れを食す。苦い。
冷蔵庫は、無かった、そうだ、無いや。無いことを思い出した。
鏡を見る。歯ブラシは何処だ。歯ブラシってなんだ。分からず部屋に戻る。
部屋ってなんだ?家を出る。家?出る?元々外にいたようだ。此処は地球?なんだそれ?
一体何のことだ?沈む。沈む。地に落ちる。堕ちる。
目を覚ます。
声が聞こえた。聞こえてない。いや、聞こえてない。そう、聞こえた。
五月蠅い、騒がしい、誰かの声が、起きて、聞こえるようで、起きて、どこだ此処は
そこは白い天井が見える、窮屈な空間だった。等間隔で不思議な音が鳴る。半濁音で表すべきか。静かな、暗く、清潔な場所だ。音が消える。
起き上がって周りを見る。そこは汚らしかった。いや、正しくは黒かった。
重い扉を開ける。力は込めたような。歩く。躰の各各が悲鳴を上げた。
重い扉を開ける。暗い。廊下と呼ばれる場所に、安置されるように、そこに立つ。
緑が生い茂った。心地の良い雨音が、足元を照らす。反射。ぴちゃぴちゃ。
外は何処だ。此処は見覚えがある。あって欲しかった。此処は何処だ。確信はある。
天がひらけた。曇天、晴れて雨が降る。コンクリートの山々がそびえたつ中、ポツンと独り立たされる。寂しいとは言えない。理由はわかるはず、わからない、わかりたくない。
高揚感。
何故?
白と黒の上を歩く。誰もいない。誰もいない。誰もいると思わない。
よろめいた。ふらついた。酸に溶ける地面の香りが鼻を貫く。ひりひり、やけどが痛む。
高い。足の裏はすでに無い様で。疲れない。何処だろう美しい。唯留まって、緑と奥に見える青と、赤、空の白。そして、蠢く何かに見えた蜃気楼。
ふと、此処にいたらダメな気がした。駆け出す。
くだる、おりる、くだる、座る。
夜になるようだ。なっていた。星々はとても美しく、銀河の端くれからその中央を見ていると分からせてくる。もはや宙は眩しく、下の緑も灰も輝いていた。
未だ見えない終着点に何が在るのか。考えを膨らませ、楽しみに。忘れた。
残らないようで、何も。風景や永劫なんかと同様に風化してゆく、そんな風に感じられた。
さぁぁっ、
風が辺りを吹き付け、横にあったはずのコンクリートの山の一つが粉になり、舞う。
諸行無常。習った気がした。
流れが生み出す音色を聞いた、そこにあるのは。
沈む、そこを歩く。見れなかった者達を見る、コンクリートや石灰の山を見る、泳ぐものは見えず。
奥から、奥からただ響くような、ごぉぉぉぉおっとした音に身を押されながら、、、
何も見えない。
ゴミだらけ。一人。孤独。まるで、、、なんだろう、言い表せない。
愚かを感じた?
何も見えない。如何してかはわかる。光なんてない。
苦しいはずなの。如何して此処に、こうして居られるのか、教えるものもない。
知りたくなかった。真実。
何時から何時まで歩いたのか、判らない。上り坂に差し掛かる。明るくなってゆく。
音も、軽く、さぁぁっと流れてゆく。
ざば。ざばざば。じゃばじゃば。ざああああ。さあああああ。
何とも、形容しやすい音が消えることなく奏でている。
眩しいくらいの月明かりが、後ろを幻想的に照らしていた。
「ずっと前から好きでした。」
つっかかっていた言葉を、喉を強く絞るようにして言う。
前なんて向けるわけがない。早く、この時よ、終わってくれ。
言うだけ言うで直ぐ終わると思ったけど。そんなことなかった。
あああ。もどかしい。早く。答えを。どうなってもいいから。
静寂を創らせないかのような波の音に気を散らそうとするも、そうはいかない。
静かで、騒がしい。そんな夕焼けの中、二人の人が砂の上にポツンと。
ただ、存在していた。
目が覚める。
なんだったのだろう。
歩く。風景は美しい、醜くも。惜しくも。何なんだ、この感情。
いいや。歩こう。
何か、求めてて、求めてないものを、、、
どこかに求めて。
道がある。町の様?とりあえず進む。
何を求めているのかわからない、教えられない、知りたくな
あなたは誰なのか?