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安置所から。  作者: Mt
1/4

トゥ ■■■■■■。

不可思議は、其処に。

幻想は、何処かに。

嗚呼。痛い。


如何して?如何してこんなにも理不尽な?



悲しみに覆われた時、全てを忘れた。

何もかも最初から。

初めまして。また会ったね。覚えていなくとも。記憶になくとも。


笑ってくれ、君は失敗したんだ、未来に。

どうにかなることでもなかった、しかたがなかった、だから。

ただ、ほほえんでくれ。





目を覚ます。

そこは、、、知らない。何処だ。眩しいようで、暗い。

想像に値しない、薄汚い、美しい色が調和を奏でている。


ふと、後ろから声が。聞こえる?ああ、聞こえる。

その声は声を歪ませて、頭の中がねじれる。心地よい。

目が覚める。

そこは、、、知ってる。此処だ。朝日が窓から差し込む。

鮮明に頭にこびり付く悪夢に思考を遮断されながら、朝の準備をする。

適当なトーストを焼き、焦す。炭と化した其れを食す。苦い。

冷蔵庫は、無かった、そうだ、無いや。無いことを思い出した。

鏡を見る。歯ブラシは何処だ。歯ブラシってなんだ。分からず部屋に戻る。

部屋ってなんだ?家を出る。家?出る?元々外にいたようだ。此処は地球?なんだそれ?

一体何のことだ?沈む。沈む。地に落ちる。堕ちる。

目を覚ます。

声が聞こえた。聞こえてない。いや、聞こえてない。そう、聞こえた。

五月蠅い、騒がしい、誰かの声が、起きて、聞こえるようで、起きて、どこだ此処は

そこは白い天井が見える、窮屈な空間だった。等間隔で不思議な音が鳴る。半濁音で表すべきか。静かな、暗く、清潔な場所だ。音が消える。


起き上がって周りを見る。そこは汚らしかった。いや、正しくは黒かった。

重い扉を開ける。力は込めたような。歩く。躰の各各が悲鳴を上げた。

重い扉を開ける。暗い。廊下と呼ばれる場所に、安置されるように、そこに立つ。

緑が生い茂った。心地の良い雨音が、足元を照らす。反射。ぴちゃぴちゃ。

外は何処だ。此処は見覚えがある。あって欲しかった。此処は何処だ。確信はある。

天がひらけた。曇天、晴れて雨が降る。コンクリートの山々がそびえたつ中、ポツンと独り立たされる。寂しいとは言えない。理由はわかるはず、わからない、わかりたくない。

高揚感。

何故?



白と黒の上を歩く。誰もいない。誰もいない。誰もいると思わない。

よろめいた。ふらついた。酸に溶ける地面の香りが鼻を貫く。ひりひり、やけどが痛む。


高い。足の裏はすでに無い様で。疲れない。何処だろう美しい。唯留まって、緑と奥に見える青と、赤、空の白。そして、蠢く何かに見えた蜃気楼。

ふと、此処にいたらダメな気がした。駆け出す。


くだる、おりる、くだる、座る。

夜になるようだ。なっていた。星々はとても美しく、銀河の端くれからその中央を見ていると分からせてくる。もはや宙は眩しく、下の緑も灰も輝いていた。


未だ見えない終着点に何が在るのか。考えを膨らませ、楽しみに。忘れた。


残らないようで、何も。風景や永劫なんかと同様に風化してゆく、そんな風に感じられた。

さぁぁっ、

風が辺りを吹き付け、横にあったはずのコンクリートの山の一つが粉になり、舞う。

諸行無常(摂理)。習った気がした。

流れが生み出す音色を聞いた、そこにあるのは。


沈む、そこを歩く。見れなかった者達を見る、コンクリートや石灰の山を見る、泳ぐものは見えず。

奥から、奥からただ響くような、ごぉぉぉぉおっとした音に身を押されながら、、、

何も見えない。

ゴミだらけ。一人。孤独。まるで、、、なんだろう、言い表せない。

愚かを感じた?

何も見えない。如何してかはわかる。光なんてない。

苦しいはずなの。如何して此処に、こうして居られるのか、教えるものもない。


知りたくなかった。真実(いやなもの)


何時から何時まで歩いたのか、判らない。上り坂に差し掛かる。明るくなってゆく。

音も、軽く、さぁぁっと流れてゆく。

ざば。ざばざば。じゃばじゃば。ざああああ。さあああああ。

何とも、形容しやすい音が消えることなく奏でている。

眩しいくらいの月明かりが、後ろを幻想的に照らしていた。





「ずっと前から好きでした。」

つっかかっていた言葉を、喉を強く絞るようにして言う。

前なんて向けるわけがない。早く、この時よ、終わってくれ。

言うだけ言うで直ぐ終わると思ったけど。そんなことなかった。

あああ。もどかしい。早く。答えを。どうなってもいいから。

静寂を創らせないかのような波の音に気を散らそうとするも、そうはいかない。

静かで、騒がしい。そんな夕焼けの中、二人の人が砂の上にポツンと。

ただ、存在していた。





目が覚める。

なんだったのだろう。

歩く。風景は美しい、醜くも。惜しくも。何なんだ、この感情。


いいや。歩こう。


何か、求めてて、求めてないものを、、、

どこかに求めて。

道がある。町の様?とりあえず進む。

何を求めているのかわからない、教えられない、知りたくな

あなたは誰なのか?

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