厳しすぎる訓練
「加藤君、昔あった事件を知っているかな?毒ガスが発射され死者は1000人にも及んだ。」
「はい、知ってます。相当昔の事件ですよね?」
「あー、そうそうそう。日本の能力者は初めてそこで生まれた。最初は海外だけだったんだ。アメリカやイギリスそういったところで初めての能力者が現れた。最初はクソみたいなあれで。人々は敵だよ、化物や。さまざまな言われようだった。その時だよ、その時の毒ガス事件。あの時ちょうど日本にいた能力者が。巻き込まれてしまった。そこで、その能力者は思いついたんだと思う。自分の能力を他の人へ渡すことを。もちろんそれはリスクを伴う。死ぬかもしれないし、なんにも起きないかもしれないし、何かが起こる。そのリスクを背負って賭けに出た。本当かは分からないけどな。でまーそのー受け継がれた人が。初めての日本の能力者だ。ちなみに日本が本部になってる理由は。最初は本部とかがなかったんだよ。で、まぁ色々やって日本が本部になったっていう訳だ。」
「そうだったんですね……」
「さてさて、着いたぞ。このでかい部屋が訓練出だ。」
「あ、武蔵さん!」
「おいおい、沖田お前なんでそんなとこにいるんだよ」
「訓練ですよ、訓練!」
「あれだって今日お前任務なかったっけ?」
「ああ、もう終わりましたよ。めっちゃ楽だった。」
「おっ、君が噂の最強くんか。はじめまして、沖田だ。」
「はじめまして、加藤です。」
「そんなにかしこまらなくても大丈夫だぞ。」
「君も大変だよなぁ、こんな年齢で能力に目覚めちゃって。」
「君義経さんに選ばれたんだって?すごいじゃないか。」
「おい、沖田邪魔だどいてくれ。」
「あいあい、分かりました。」
「さあ、靴を脱いで畳の上に乗ってくれ。」
カタカタカタカタ
「さて、今回は木刀で練習しよう。まずそうだなぁ、俺らの流派を教えてやろう。特に名前はないがな」
「えーと、まずはこうするんだ」
それから4時間ぐらいがたった。
「よーし、今日は終了だ。そうだなぁ、毎週土曜日と日曜日で練習しようか。」
「分かりました。ありがとうございました!」
「あ、こちらこそありがとう久しぶりに教えるからちょっとあれだったかもしれないか。」
「もう夜だからそろそろ帰りな。そうそう、もし何か事件とかがあったら解決してくれ。例えば急に強盗とかが起きたら。起きたら一応本部とかに電話してくれ。じゃあ、バイバーイ」
「ありがとうございました!」
「疲れた。」
「そりゃ使われるだろうなぁ。加藤君よお。あの人は半端ないからなぁ。」
「あっ、沖田さん。」
「沖田でいいよ。まぁ、とりあえず帰りな」
よいしょっと。自転車に乗った
「帰るかー。」
あー、疲れたなぁ
「助けてください……‼やめてください。」
「うーん、何か聞こえたなぁ。ちょっと覗くか。」
僕は裏の事を少し見てみた、そうすると。
「まじか」
男2人に襲われてる女性がいた。というか、俺と同学年の、なんか見たことがある。
仕方がない
「おいてめぇらいい歳して何やってんだよ。」
「あ?ガキは黙ってろ」
「あーもうっさいなー。だから…」
「死ねー!」
「なんという暴力男だ。」
僕は頭の中で木刀を想像して。
「木刀!」
よいしょっと。
「うわっ。」
「逃げるぞ!」
「弱いなぁ、もっと強くなれよ、男だろ。」
「か、加藤くん……」
やっぱり見たことがあると思ったよ。こいつは。
「加賀どうしたんだよ」
「塾の帰りで。さっきの男に襲われたの……」
「気をつけろよ」
「加藤くん!」
「うん?どうした?」
「そ、その、ありがとう」
「礼はいらないから。家までついてくよ。」
「大丈夫。」
「わかった、じゃあ気をつけて。」
一応能力については触れられなかった。よかった
「にしてもなぁ。武蔵さんの言った通りじゃねーかよ。フラグ立てないで欲しかったなぁ。」
続く!
今日もありがとうございました。