おっさんの真実
さてとまぁ。
そんな感じで僕達は本部に戻ってきた。
「加藤くん、信じていたよ」
「急で申し訳ない。何の能力を使ったんだ?
ほぼ死んだ人を生き返らせるもしくは生き返る能力は相当体力の消費が激しい。」
「詳しくは能力ではないです。どっちかっていうと。オリジナル。
もう分かってますよ。おっさんが二つの能力を使えることを。一つ目は相手の感情を読み取ることができる。もう一つは」
「神を召喚できる能力」
「能力自体はこれは危険すぎるから封印されたはずだ。おっさん、どういうことだ?」
「やっぱりすごいよ。お見事だ。」
「あれは大学を卒業した時だったよ。国立の図書館にあった、めっちゃ中二臭い本があってな。で、まあなんか手に取ったら頭によくわからん映像が流れたんだよ。そっから能力を手に入れてしまった。でも、基本的にあの能力は使わない。危険すぎる。」
「でも、あなた使ったじゃないですか」
「僕を生き返らせたこと。」
「なるほど、それも読んでいたか」
「神にシナリオを作らせた。今この部分のシナリオは作っていない。僕が生き返り、そして僕は自分、能力だっていうこと。全て。」
「お見事だ。」
「もう一つ聞きたいことがある。
僕の能力が偶然なのか?
それとも、おっさんが、僕の能力にしたのか?」
「君の能力は本当に偶然だ。まずは本当に、足立以外にこの能力を持っているやつがいるとは思わなかったが」
「でもなぁ、そうなると、加藤君にも能力が使える」
「どうする?」
「どうするとは?」
「神と言っても。まぁ、要するにあれだ、Pなんたらって考えればいい。あんな感じで召喚できる。どうする、この能力を加藤君は使うか?」
「わからない」
「そうか」
「別に君の適当になるわけでもないし。元々は味方だ。もちろん今後とも宜しく頼むよ。」
「はい」
そうすると、おっさん以外は部屋を出た
「ただし、能力は退化するがな……」
「さて、これからどうなるか」