まさかの能力者
「おっはようございまーす、天気は晴れ!降水率は2%!元気な体で過ごしましょう!」
と、僕を起こすタイマーが喋った。
「あー、ねむ。」
「あ、やっぺ学校行かないと。」
一応お偉いさん。まぁ、あの人のことをおっちゃんと呼ぼう。おっちゃんが。学校行けよーといったんで、いく。さすがにそろそろ行かないとやばいなと思っていたので、ガチで本気で行く。
「よーし、完了、朝ごはん食べよう」
「妖夢、おはよう。ご飯あるから食べといてね。お母さん、今日は早いから。」
「分かった、行ってらっしゃい」
一応お父さんもいるが、お父さんは他の国で働いてるから滅多に日本には帰ってこない。
「ご馳走様でした。と。」
僕はご飯を食べ。自転車に乗り。
学校へ向かった
ちなみにうちの学校は自転車OKなのでもうそれは楽だ。
「おいおい、加藤2日続けて学校来るとはなぁ。」
「まぁ、別にいいじゃん。」
「そういえば、お前課題出てないから課題徹底だよ。」
「うん」
課題徹底とは課題を出してない人がいく地獄のような場所だ。
「はいはい、みんな座って。ホームルーム始めまーす。」
「今日は警察の方が来て、防犯意識を高めようということをします、しっかり聞きましょう。」
おっちゃんが来ないことを祈る。
「加藤お前元気ないなあ、どうした」
「いや、別に何でもないよ。」
「オッケー」
で、まあ6時間目だ。
「なんか今回は椅子用意してくれるらしいよ。」
「まじか。」
カタカタカタカタ
「えーと、皆さんこんにちは。警察の愛知県支部から来ました。あだ名はおっちゃんといいます。よろしくねー」
「うっそーん」
ガチでおっちゃん来やがった。
「最近犯罪というのが増えてきてます。そういうことを皆さんにはやって欲しくないので、そういう講座をしていきたいと思います。」
「そうですねー。じゃあ7列目の。右から6番目の子!ちょっと来てもらえますか?」
フフフフフフフフフフフフ。まじかよ…
俺じゃん。
まぁ、とりあえず。
「はい、分かりました!」
「えーと、あとは。5列目の左から3番目の子きてねー」
僕はおっちゃんに
「なんでここにいるの?」
と問いかけた
「仕方ないじゃん、毎回、毎回ここなんだからさ、俺」
「というか、あなたAHFの代表じゃないですか。警察って名乗っていいんですか?」
「いや、だってうちの組織本当は表舞台には立たせない組織だから。」
「くるよ、」
はぁ、無茶苦茶な人だ
「えっとねー、君名前は?」
と、俺に向かって言ってきた。
「加藤です。」
じゃあ、もう1人の子は?
「田中です」
「じゃあ、田中くんは犯罪者の方をやってもらうかな。」
「はい。」
「じゃあ、加藤くんはお店の店員さんという役で
。」
ようやく講座が終わった。
そうすると、おっちゃんがこっそり僕に言ってきた。
「ちょっとちょっとついてきて、ついてきて」
僕は言われてついていった。
「すまない。ちょうど5分前。この世界で能力者が現れた。しかも野良。何をしでかすか分からんから行ってくれ。」
「あっ、でも学校。」
「上から手配しておく。」
「分かりました。じゃあすぐに行きます。」
僕は靴に履き替えて。
「ワープ」
特定の場所に移動することができる能力を使った。
ついでに今回は俺1人でやれって言われた。何かあったらどうするんだろうな?
「あっ、あいつか?」
「うーん。もしかして、あいつ、加賀か?」
「まずい、気付かれた。」
僕はバレてしまったので、姿を出した。
「加賀お前どうしてこんなところにいるんだよ。」
「私、何かおかしい。何かいつもと違う。」
「あのじじいマジで許さん。」
つまり俺を選んだ理由は、そういうことだ。
「加賀ちょっと来てもらう。」
「離してよ!」
ピューン
「おいおい、やっぱりお前能力者だったか。」
「私は違うの、これは決して違うの!」
「もう面倒くさいな、気絶させるか。」
「やめて、違うの!」
「ごめんね、ちょっと気絶してもらうよ!」
カキーン
「やっぱり指から玉が出てくるか!」
僕は木刀を出していたが、すぐに折れてしまった
「仕方がない。いでよ、刀!」
「手をグーにして前に突き出す、そして、刀を抜くようにして。利き手で刀を引き抜く」
カキーン、カキーン
「僕を信じてくれ!」
「いや、たすけて!」
「くっそ、今だ!」
僕はすぐに木刀に切り替えて
「はぁ!」
加賀は気絶した。
「まぁ、あんまりしたくないけど」
僕はお姫様抱っこをして本部へ連れて帰った。もちろん、道中誰かに変な目で見られるのはごめんなので、ワープを使った。
まさか、あの子が能力使いになるとは誰も思っていなかっただろう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。