表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
王都の勇者が知ってる奴だった
99/100

決着

 システムはACFデバイスを駆使して、敵を追い詰めていく。

 どうも、敵は物理障壁のみを展開しているらしく、ビーム攻撃はよく効いた。

 それでも、敵はうまく避けながら反撃の機会を窺っていたが、顔には苦渋の色が見えた。


「ほおー、すげえな」


 俺の体はシステムによって勝手に動かされているため、俺自身は見てるだけ。


「っなめるな!」


 敵はそう言って赤色の魔法陣を展開、そこから炎が勢いよく向かってきた。

 システムは避けることなく、Eフィールドでその攻撃を受け止めた。

 炎が消えるとサーベルで敵に切り掛かる。


「チッ」


 敵はそれを剣で受け止めるが、背後からのACFデバイスの攻撃を避けきれず、被弾してしまう。

 それでも、急所は避けたようだ。


「今のを避けんのか…。やべえな…」


 俺だったら絶対無理だなー。

 他人事のように今の戦闘を見ながら思った。

 実際他人事なんですけどね。


「こうなったら…奥の手だ…」


 敵は荒い息づかいを整えながら自分の前に立体魔法陣を展開する。

 その魔法陣は赤、黒、黄の三色が入っていた。


「……やばくね…?」

「これで終わりだ!ベノムガイヤ!」


 敵から放たれたその魔法は黒い雷を纏った漆黒の炎だった。

 さすがにこれはEフィールドでは防げそうにもない。

 避けの一択のはず…なんだけど…。


「なぜ避けない!」


 システムは避けようとはせず、Eフィールドを展開する。

 フルパワーで。


「無理すんなよ…」


 今の俺にできることは何一つないので、ただそう思った。

 そして、俺の体は敵の魔法に飲まれた。

 黒い雷が体中を走り、黒い炎が俺を焼き尽くさんと燃え盛る。

 が、不思議と痛みはなかった。

 機械だからだろうか…?


「これからどうする気だ…?」


 そう思っていると、システムは俺の意思とは関係なしにNOA(敵地強襲装備)に換装する。

 そこまで、好き勝手にできるのか…お前は…。

 それはもう、exsの範囲外のはずなんだけどなー。

 システムは換装すると、すぐさま高出力大型レーザー砲を敵に向けた。

 そして、レーザーを照射する。

 レーザーは炎を突き破り一直線に敵に向かっていき、貫いた。


「ばか…な…」


 敵はそのまま、地上に落下していく。

 それを確認すると、システムは沈黙し俺が体の主導権を握ることができた。


「何だったんだ…これ…」


 そう呟きながらNOAに換装をして、地上に降りた。


「随分、激しい戦闘だったな」


 そう言いながら人型のファフニールが近づいてきた。


「まあな。俺はほとんど何もしてないけど」


 俺がそう言うとファフニールは首を傾げた。


「それより、戦況は?」

「もう粗方片付いた。後はこの街の者達だけで大丈夫だろう」

「そうか…なら澤田を呼んできてくれ」

「ん?出発するのか?」

「ああ」

「どうした?なんか変だぞ?」

「……気にするな。それより、ここを早く離れよう」

「…わかった」


 そう言うとファフニールは街の方に走っていった。


「本当に何なのだろうか…この力は…」


 さっきの戦闘で俺の力は何かとんでもない力なのではないか?という疑問と不安が頭から離れない。

 それでも、この力は俺であり、俺がこの世界で生きて行く上で必要な力。

 いずれは真っ向から向き合わなければならない時が来る。

 そんな気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ