力の目覚め
遅くなってしまい本当にすみません。
用事も終わったので登校ペースを戻します。
攻撃アラートを頼りに避け続けてはいるが、そろそろあっちも対策を考えてきたころだろう。
「かと言ってもなー…」
こっちも対策を考えてはいるが全く持って思いつかない。
「うーん……光学迷彩っぽいことしてるってことは…熱源はあるのか」
案外、簡単なところに突破口があった。
俺はexsに換装してから、熱感センサーを使って敵の位置を割り出し始めた。
ぐるっと周りを見ると人型の熱源を発見した。
「あれか」
俺はすぐに照準を合わせて引き金を引く。
敵は驚いたように慌ててぎりぎりで回避した。
「ほう、この魔法を見破るとはな」
光学迷彩が解けて角とコウモリのような羽根を生やした男がそこに現れた。
「魔族…でいいのか?」
「いかにも。私はデル。魔王様配下の一人だ」
「配下とか言われてもようわからんから、単刀直入に聞くわ。お前がこの軍隊を率いているのか?」
「そうだ。こいつらは私が生み出した奴らだ」
「さいでっか……。なら、死ね」
スマートガンを構えて敵に打ち込む。
しかし、敵は回避し、剣を持ってこっちに突っ込んできた。
攻撃アラートが鳴り響く。
「言われなくても分かってるから!」
システムに罵声を浴びせながら回避し、頭部60mm機関砲を撃つ。
が、弾は何かの障壁に弾かれた。
「お前も障壁持ちかよ!めんどくさいんだよ!」
「一々、うるさい奴だなお前は」
「ほっとけ!ただの独り言だ」
「そうかいっ」
また剣を振ってくる。
今度はサーベルで敵の剣をぶった切ろうとしたが、敵の剣は切られることなく打ち合った。
「なんだよ……ヒート剣か何かかよ」
「ほう、今のでわかるのか。いかにも、これは炎の魔剣」
「にしては燃えてないし、赤くもないいだが」
「それには少しからくりがあってな」
「さいですかっ」
今度はACFデバイスを展開して全方位から攻める。
これには敵も驚いたのか、慌てて回避行動をとるが2、3発被弾した。
「貴様も随分厄介なものを持っているではないか…。人の事は言えんだろう」
「うるせえ。俺はいいんだよ!」
「自分勝手だな…」
「人間全員そういうもんだろ」
「……その姿で人間というか」
「なんだ?体は機械、心は人間みたいな事でも言ってほしいのか?」
「その発言の意味はわからないが、お前のその姿は生物にすら程遠い」
「んなもんは分かってる」
「……スキルか」
「だとしたら?」
「それは答えを言っているようなものだぞ…」
「だとしても、それが分かったからと言って今の状況が打開されるわけでもないだろ」
「それはどうかな」
次の瞬間、奴は俺の目の前に現れた。
そして、攻撃アラートが大音量で鳴る。
やべ、これは無理だ。
そう思った時、
ICS AUTOBATTLEMODE
視界中央にそう表示されると俺の操作を一切受け付けなくなった。
マジか…こんな機能あったっけ?
この機能は元のexsには無かった機能のはずだ。この世界に来て何かが変わったのか?
そう考えていてもシステムは勝手に敵と戦い始めた。
敵が剣を俺の目の前で振ったが、システムはそれをスマートガンで受け止めた。
スマートガンは真っ二つに切られ爆散する。その爆風によって敵と俺との距離は大きく開いた。
ここから仕切り直しと行こうか…。やるのは俺じゃないけど…。




