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異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
王都の勇者が知ってる奴だった
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開戦

 開戦は魔法師たちの極大魔法によって開かれた。

 おそらく魔法師全員で発動したであろうその魔法は敵の真ん中で巨大な爆発を起こし、敵の大部分を滅ぼした。

 それを合図に騎士たちが一斉に敵に向かって突進する。敵も騎士に向かって突進し、戦闘が開始された。


「あれは……レオナルドか?」


 騎士の中にはレオナルドの姿があった。


「あ奴が戦闘に参加しているということは、誰がこの軍の指揮をしているんだ?」


 ファフニールは目を凝らして指揮官を探す。


「あ奴か?あ奴は確か……前田だったか。ツルノの後輩だったな。指揮とかできたのなー」


 ファフニールの目に前田は指揮向きではないと見えていた。

 実際、そうだった。それを可能にしたのは前田のスキル「賢者」だ。

「賢者」は魔法を得意とさせるスキルだが、このスキルの真価は統率である。

 戦況の把握と、味方と敵の位置等の空間認識能力の向上こそがこのスキル最大の武器。


「それと、さっきあの極大魔法を成功させたのは高木か…」


 魔法使いである高木は最も魔法を得意とする。さっきの極大魔法は魔法師全員で放ったものだが、その中枢を担ったのは高木。彼がいなければ極大魔法は発動しなかっただろう。


「それと、さっきからすごい動きしてるなーあ奴は…」


 最前線で魔物をなぎ倒しまくっているのは森田と船野。

 運動できなさそうなその体には不釣り合いの鎧を身に纏い、剣を振るう森田。

 それと、筋力がたりてないはずなのに巨大な盾と剣を軽々と扱う船野。


「今更だが、スキルってすげえのなー」


 この世界の住人であるはずのファフニールは彼らを見てそう感じた。

 そして、澤田と共にけが人の手当てをしている松岡。


「彼らはこの世界に来て、間もないと聞いたが、これだけ戦えるのはすごいな。まあ、我の近くにも似たような奴はいるが。あ奴だけが特別と思っていたがそうではないかもしれんな」


 魔物と違い人間並みの知性を持つ悪魔たちをも難なく倒していく森田と船野。


「これは、我が出る幕はないかもな」


 **********


 戦場を見ながらデルは苦しい顔をしていた。


「まさか、勇者共がここまでとはな…」

「どういたしますかな?」

「ふん、まあ、勇者ならこれぐらいしてもらわなければな。ザイン、あれを準備しろ」

「御意に」


 デルに言われて老人は部屋を出た。


「さて、私も出るとしよう」


 デルは不敵な笑みを見せながら部屋を出る。


「さあ、絶望の始まりだ…」

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