表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
王都の勇者が知ってる奴だった
92/100

開戦準備

 王都より少し離れた森。


「デル様、爆弾が解除されたようです」

「ほう……。なかなか早いな」


 森の奥深くに建てられた古い城。その玉座に座る悪魔は頬杖を突きながら部下の報告を聞く。


「それで、どんな奴が解除したのだ?」

「それは現在調査中ですが…あれを解除できる人間となりますと」

「異世界人か……」

「おそらくは」

「だが、あいつかもしれん」

「……鋼鉄の悪魔…ですか?」

「そうだ。炎を吐いて空を飛び、光の魔法で敵を貫く。…全くバカバカしい」

「その全身は金属でできているとか」

「そんなことも言っていたな。しかし、金属の生き物などこの世界にはいないだろう。それなら、スキルということだが…」

「そのようなスキルはあるとは思えませんな」


 柱の陰から現れた白いひげを生やした怪しい老人はそう言った。


「マルキアか…。そっちの準備はできているのか?」

「もちろんです。今すぐにでも魔の軍勢を召喚できますぞ」

「そうか。なら、明日、明朝に作戦を決行する。この戦いは我らが主様に捧ぐものである!」

「しかし、鋼鉄の悪魔は……」

「何を怯えている?我らは悪魔だ。人間如きに遅れを取るわけがないだろう。もし、出てきた場合は私が相手をしてやる。10秒持てがいいがな」


 そう言いながらデルは邪悪な笑みを見せた。

 そのデルを見ながら配下の悪魔は不安の色を募らせていた。何か嫌な予感がすると…。


 **********


 明朝、王都。

 清々しい朝の中に甲高い鐘の音が鳴り響いた。


「来たか」

「そうみたいだな。つるっぴへの連絡は?」

「騎士たちが勝手にやるだろう。我は危なくなったら合図しろ、としか言われていない」

「それで間に合うのか?」

「知らんが、あ奴は何とかなると言っていた」

「そう。なら、こっちも何とかしないとな」

「ああ」


 ファフニールと澤田はすぐさま準備をして、宿を出た。


 宿を出たファフニールは上空で開戦の時を待った。澤田は騎士に交じって救護をするらしい。


「さて、もう目の前だな」


 視界の奥からどんどん魔物たちが押し寄せている。


「マールとほぼ同じ数か…ん?……あれは、悪魔か?」


 魔物の中には背中にコウモリの羽根と角を生やした者がいた。


「結構大規模だな。さて、人間側はどう動くか……」


 人間側も迅速な動きを見せていた。

 王都にいる全騎士を動員し、ラインを形成する。そして、それを魔法でバックアップするという戦術。


「防衛となればこれぐらいだろう。今回は襲撃が分かっていたし、マールの時のように戦線が崩壊するということはない…と思いたいな」


 ファフニールはそう言いながら、もしものために「信号弾」と名付けた新しい魔法の準備をする。

 危ないと判断したらすぐに撃てるように。


「全く、後輩思いだよ、お主は…」


 開戦は間もなく始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ