ファフニールのお話
一息つけたので出しておきますね。
さて、普通に帰ってきたわけだが、特にすることが無い。
なにか起きない限りは、こちらから動くことはできない。そう言われたからだ。
「どうするかなー」
人から小龍の姿になった我はベッドに突っ伏せながらどうやって暇をつぶそうか考える。
「さっさと襲撃してこないかなー」
「何、物騒なこと言ってんだ…」
「帰ったのか」
「さっき帰った。で、つるっぴは?」
「今頃、爆弾解除してるんじゃないか?」
「何も起こらないと良いけどなー」
「それ、フラグというのだろ?言っていいのか?」
「大丈夫だ。つるっぴはフラグクラッシャーだから」
「そうなのか?」
「知らん」
「おい…」
そんなくだらないことを言い合いながら澤田が持ってきた干しものを食べる。
「うまいなこれ」
「つるっぴが好きな食べ物なんだ。するめって言う」
「するめ…か…。あ奴は何故好きなのだ?」
「んー、確か噛んでると落ち着くらしい」
「なんだそれ…」
「俺もよくわからん」
「お主等はよくわからん関係をしておるなー」
「そうか?」
「我はそう思う。それよりも、さっきまで何をしていたのだ?」
「あー、ちょっと筋トレを」
「訓練か?」
「そうそう。この世界は元の世界よりも体力とかがいるからな。それがこの世界で一番最初に学んだ教訓だよ…」
サワダは懐かしむように言った。
何かがあったのだろうが、深く聞くのはやめておこう。というか、なんとなく何があったかが想像できる気がする。
「で、つるっぴがいない間はどうするん?」
「何もなければ待機だな。襲撃が来たら予定通りになる」
「つるっぴは?」
「もし、あ奴を呼ぶような事態になったら我が合図を送る手筈だ」
「合図って?」
「空中に広範囲破壊魔法を撃つ」
「……は?ちょっと待て、それはダメだろ…」
「ん?あ奴の許可は取っているぞ?」
「え……」
「こっちに被害が出ないならそれでいいと…。というか、そうでもしないとマールに合図は送れないからな。それに、安心しろ。破壊魔法と言っても威力はほとんどない。範囲が広いだけだ。無論、我のオリジナルだ」
「信号弾ってことか…」
「信号弾というのか?」
「ああ。遠くの味方に何かを伝えるために使われる弾で、基本は色の違いとその組み合わせ意味が分かるようになっていたりする」
「色の違いか…」
どうにかして、色を変えられたりはできないだろうか…。
赤と青は簡単だが、緑や黄色は……黄色はできるか。雷で何とかなりそう。でも、緑はどうするか。これからの課題にするか。
二人に会ってからというもの、暇となることが無い。常に何かを考えている。
それだけ、我が充実しているということなのだろう。
これからも、二人とは仲良くしていきたいものだ。
まさか、邪龍と言われた我がこんな感じになるとは、封印される前の私に言っても信じないだろうな。
それからも、ファフニールはサワダと話し続けた。
次回も開きそうです。すみません。




