爆発物処理班4
視界に出された回路図を見ながら解体を進める。
「ここがこうなって……ここ切れば……ん?いや、こっちか?」
独り言を言いながら回路図とにらめっこ。
周りから見れば絶対に変な奴だがそんな事今はどうでもいい。いや、いっつも気にしてないんだけど。
なんか、集中するとなんか独り言とかでるんだよね。出ない?
「ねえ、本当に大丈夫なの?」
「ん?多分」
「多分って…。一つ間違えたら死ぬっていうのにそんな呑気な事…」
「死ぬからなんだよ。そんな事、怖がってたらこの世界では何もできないだろ。それに、俺だって死ぬのが全く怖くなってわけじゃないんだよ。いや、死ぬのは怖くないが、死ぬ時の痛みが怖いんだよなー。それが無かったら喜んで死ぬのに…。一回、将来の夢に安楽死って書いた事あったなー」
「安楽死って…もはや生きることすら諦めてるわね……」
「そういう時期が俺にも有ったってことで。小学生の頃だけど…。今となってはやりたいこととかあるから自分から死ぬつもりはないけど」
「そのやりたいことって?」
「うーん。そうだなー。あんま具体的じゃないんだよなー。結局、俺は俺の想像を創造できるようにしたいってだけだし」
「ふーん。…やっぱり、目標もいい加減なのね」
「そりゃそうだろ。じゃないとこんな適当に生きてねえよ」
アイナと喋りながらも手は止めない。
「あとはー、ここを切ってー…よし!」
「できたの?」
「一応、これで爆発する心配はないと思うぜ。爆発したらすまんな」
「その時はその時よ」
「お前も俺に言えないくらいいい加減だよな」
「それはさておいて。後は私の方でこれを回収させるから私たちは一度戻りましょうか」
「了解。あー、疲れたー」
地上に出て、アイナ宅でくつろいでいた。
「美味いなこれ」
出されたケーキを食べながら紅茶を飲む。
紅茶とか滅多に飲まないけど案外うまいもんだな。
「それより、あなたは王都に戻らないの?」
「別に大丈夫だろ。どうせ、襲撃があったらこっちに連絡が来るんだろ?」
「そうだけど…」
「それに応援がいる時は合図出せってファフに言ってある」
「合図って?」
「何でも超破壊魔法を上空に撃つんだと」
「超破壊魔法なんて撃ったら王都が消し炭になるわよ!?」
「上空に撃つって言っただろ…」
「上空に撃っても被害は尋常じゃないわよ!」
「その辺は知らん。でも、調節ぐらいはするだろ。知らんけど」
「無責任な」
「俺に責任はねえだろ!」
「大有りよ。あなたはこのクランのリーダー。ファフニールはそのクランメンバー」
「はあ、分かったよ。そん時は何とかする」
「何とかって、どうするのよ」
「知るかんなもん!」
ファフニールの事だからそんなへまは打たんと思うが、不安が拭いきれない。
今回は保険の掛けようがねえからなー。そうなったら潔く死ぬか。
そう思いながらケーキを食べる。
「やっぱ、うまいなー。チョコケーキとかあるかな?」




