爆発物処理班
マールにあるアイナ宅の大きな庭にファフニールがゆっくりと降りた。
そしてファフニールの背中から飛び降りる。
「久しぶりね」
「そうだな。10日ぶりくらいか」
「ええ。早速で悪いけれど…」
「わかってる。こっちとしても急がにゃならんのでな」
「助かるわ」
「元からそういう約束だ。んじゃ、ファフ後は頼んだ」
「任された」
そう言うとファフニールは飛び立っていった。
「サワダはいないのね」
「一応あっちにいてもらってる。ファフと澤田がいれば何とかなるだろ。何かあったら俺も行くつもりだけど」
「そう、ならとっとと終わらせないとね」
「ああ」
俺たちは現場に向かって歩き始めた。
メンバーは俺とアイナ、そしてリリーナとカーナリアだ。事が事だからこのメンバーにしか伝えていないらしい。
「それで…どっから地下に入んの?」
「広暗の森よ」
「は!?おい、まて…広暗の森って結構遠くなかったか?」
「ええ。森から穴を掘って街の真下に爆弾を設置したのよ」
「またすごいことするなー…。暇なのか…?」
「本当にそう思うわ…。街から森までは歩いて2日、馬車なら1日ほどで付くわ」
「てことは早くても到着に3日はかかるのか。それに解体の時間も含めるとなるとー…。結構かかりそうだな」
「そうね」
「まったく…これも敵の狙いかもな」
「……」
急にアイナが黙った。
「どうしたよ、急に…」
「もしかしたら、これは囮でこっちを解決している間に王都を責めるっていう根端かも…」
「そうだとしても、こっちを放っておくわけにもいかんだろ?それにあっちはあっちで何とかなると思うぞ」
「どうしてそう言えるの?」
「ファフがいるしな。まあ、一番の根拠は勘だけどな」
「全く頼りがいが無いわね」
「そりゃどうも」
「褒めてないんだけど。とにかく、早くいきましょう」
「……なあ、一つ提案なんだけどさ」
「何よ」
ふとさっき思いついたことを言ってみる。
「カーナリアって魔法使いだろ?」
「そうよ」
「なら、地面に穴ほれる?割と深くまで」
「多分、行けると思うけど…」
「オーケー。それとアイナ」
「何?」
「梯子ってあるか?めっちゃ長い奴」
「何に使うの?」
「いや、森から地下通路で街下まで来ているならその通路に直で降りた方が早いんじゃないかと思って」
「直って……まさか…穴掘って地下通路の天井から入ってそっから行くってこと?」
「そうそう。理解が早くて助かるわーww」
「馬鹿にしないで。でも、それは無理よ」
「WHY?」
「どこに地下通路があるのかなんて地上から見えないじゃない」
「んー……。地図ってある?この街と森の地図。それと地下通路の地図」
「一応あるけど…それ使ってどうするの?」
「簡単だよ。その2つから割り出す」
「は?」
街の外に行き地図を広げる。
「地下通路の入り口ってどこにあった?」
「ええっと……ここね」
そう言ってアイナが指を指したのは森の奥深く。
また、遠いところから掘ったもので…。
「ここかー。てことは……」
ん?ここがこうでこうなって…。あ、ヤベ。解らんくなってきた。
「だから無理だって言ってるじゃない」
「まだだ!まだ終わらんよ!」
「何言ってるのかしら…この人…」




