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異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
王都の勇者が知ってる奴だった
75/100

旅立ち

 なんだかんだで4日後。


「あっという間に4日経ったな」

「そうだな。まあ、もとから長い時間でもなかったしな」

「そうだな」


 今、俺達は玄関前にいるわけだけれども。


「あら、ファフニールはどうしたのかしら?」


 階段を降りてきたアイナが周りを見渡しながら言ってきた。


「さあー」

「俺はは4日前から見てないからなー」

「俺も。どこで何してんだ?」

「これはもう駄フに戻るの決定だなww」

「そうだなww」

「あなた達って本当に器が小さいわね……」

「何をいまさら。俺らの器なんてペットボトルのキャップ何だぜww?」

「それは言い過ぎだろww」

「ペットボトルって…あの、水とかを入れる容器の事よね?」

「知ってるんだ……」

「実物は見たことないけど。何でも異世界人が広めたとか」

「ほんと世界のバランスとか考えてないよなー」

「それ、あなたが言えることじゃないわよ…?」


 そう話していると


「すまん!遅れた!」


 ファフニールが龍(小)の姿で飛んできた。


「人型じゃないな」

「さすがに魔力が限界だった」

「ふーん。で、どこ行ってたんだ?」

「この屋敷の書斎だ」

「書斎?なんでまた」

「簡単に言うと勉強だな」

「勉強?邪龍(笑)が?」

「おい…今、なんか悪意のある言い方をしただろ」

「気のせいじゃないけどなんで勉強?」

「お主……まあいいか。お主等にあってから我にはまだまだ知らないことが多くある事がわかった。そしてそれを知ることが楽しいこともな。だから書斎にあった本を全部読みあさっていたんだよ」

「…お前もう知龍に名前変えたら?」

「我を邪龍と呼んでいるのは人間たちだ。我が名乗ったわけではない」


 その是非を確かめるべくアイナに視線を向ける。


「確かにそう呼び始めたのは私達、人間。でも、それはファフニールが多くの街で暴れて滅ぼしたからでしょ?」

「そんなこともあったなー」


 懐かしむような感じで言うファフニール。

 それ、軽く言っちゃダメな奴だろ…。


「そんな邪龍が今じゃ知識欲で動く龍だもんな」

「平和になったねー」

「そうでもないわよ」

「何?魔物がいるから平和じゃないって?」

「それもそうだけど。この世界には魔王とかもいるのよ。今はいないけど」

「そりゃいるだろうな。……ん?今はいないの?」

「ええ。100年ほど前に勇者に討伐されたわ。でも、100年おきに復活するのよ」

「へー。100年ってことは今がその時期って事か」

「ええ。この国ではその時期が来ると勇者を呼んで討伐してもらうのよ」

「呼ばれた側は最悪だろうな」

「それは人にもよるだろ。俺は嫌だけど」

「澤田…俺もだよ」

「討伐出来たら神様が元の世界に返してくれるから大丈夫よ」


 へー。神様が…呼んだ本人じゃないんだな。まあ、帰れるなら優しい方か。……いや、優しくないな。魔王倒すまで帰れないから。魔王倒すまで帰れまテンとか絶対いやだわー。


「と、長話しすぎたわね。はいコレ、あなた達の荷物」


 そう言われ渡されたのは俺の鞄と澤田の鞄。

 アイナが俺達の鞄を貸してくれというので渡したんだが…。


「それはマジックバックにしてあるわ。説明は……いらないでしょ?」

「まあ、なんとなくは。要するにあれだろ?大体の物ならバンバン入る鞄だろ?」

「まあ、そんなとこ。容量は一緒だけど口が違うからサイズ制限はあるけど。必要になりそうなものは全部入れてあるわ。それとこれとこれ」


 次に渡されたのは2通の手紙と木製の笛。


「手紙はいいんだけどこの笛何?鳥…と言うか鷲?鷹?」

「それは隼の笛よ。私の従魔の隼を呼ぶときの笛よ。と言ってもそれはただの目印だけどね。私が連絡するときに従魔の隼を使うから―――」

「あー、だいたいわかった」

「…そう。ならいいけど。それと手紙は無くさないでね?」

「わかってるよ。じゃ」


 右手を軽く上にあげて屋敷を出た。


「さて……じゃあ行きますか!」

「おう!!」

「よし!」

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