本心
友人宅で泊まっていたため投稿できませんでした。
申し訳ない。m(_ _)m
「ふ~~」
風呂からあがって部屋に戻った。
部屋はすでに暗く、澤田とファフニールはベッドで寝ていた。
「ファフって睡眠いらないんじゃなかったっけ?」
そう独り言を言って部屋を出る。
ちょうどいいし、さっきのことを聞きに行きますか。
その辺にいた執事の人にアイナの部屋まで案内してもらった。
「アイナ様。ツルノ様がお話があると」
「入りなさい」
中からそう声が聞こえると執事の人は扉を開けた。
内装は案外簡素で貴族って感じじゃなかった。
「どうしたの?」
アイナは本を片手に聞いてきた。
「あー、いや。旅の事でな」
「そう。大方、準備に必要な物とか行き先とかその辺でしょ?」
「なーんか最近アイナに心読まれてる気がするんだけどなー」
「あなたは案外読みやすいから」
「マジか…」
「ええ。あなたは気を付けてるようだけど結構抜けてるところがあるからわかりやすいのよ」
「以後、気を付けます」
「そうした方がいいわね」
「でも……」
アイナは本を閉じると天井を見ながら言った。
「それは単純な行動だけなのよね…」
「単純な行動?俺の行動は全部単純だろ?」
「そんなわけないでしょ。邪龍を仲間にしたり、よくわからない武器を使うし、空から降ってくるし、魔物の大群を殲滅するし…。無茶苦茶よ」
「まあ、確かに言われてみればそうだな」
「あなた達の世界はあれが普通なの?」
「んなわけねえだろ。あんな事どころか魔法すらねえよ。でもまあ、ここにはないものが沢山あるな。ここにはないものが向こうにあって、向こうにないものがここにある。俺にはそのすべてが新鮮で楽しいんだよ。つまりはゲーム感覚ってやつだな」
「ゲーム、ね。あなた、自分が異常ってこと理解してる?」
「変人ってことは理解してる」
「変人を超えているのだけれど?」
「どの辺が?」
「簡単に自分の命を賭けたり、相手の命を奪う事ができるところよ」
「ここじゃ普通なことだろ?」
俺がそう言うとアイナは険しい顔をした。
なんか気に障ったか?
「……まあ、確かにこの世界では命のやり取りなんてざらよ。でも、最初から命を奪うことに抵抗が無かったわけじゃない。私達は好きで戦ってるんじゃないの。守りたいものがるから戦っているのよ。あなたみたいに戦いを楽しんでいるようなやつ、この世界にもほとんどいないわ」
「楽しんでる?俺が?」
「…自覚がないの?」
「当たり前だろ。というかなんで俺が楽しんでるなんて思った?」
「なんでって……あなた、キバと戦った時、笑っていたのよ?気付いていなかったの?」
キバっていうとアイナが捕まっていた時に戦っていたあの強かった男か。
というかあの時、俺笑ってたか?そんな事、全く気付いていなかったが。
人殺しを楽しんでいた。
もしそれが本当でそれが俺の本心なら…。
「完全に悪魔だな」
「……悪魔、ね。今、あなたそんな風に呼ばれているわよ?」
「は?」
「魔物を殲滅した鋼鉄の悪魔……って」
「鋼鉄の悪魔って中二病くさいなー」
「まあ、初めてあんなものを見たらそんな発想に行きつくでしょうね。さて、そろそろ本題に入りましょうか」
「そうだった。このまま部屋に戻るところだったよ」




