クラン登録
翌日。
「んじゃ、行きますか」
俺達はクラン登録をするためにギルドに向かった。
因みに黒狼はアイナの家で留守番。さすがに狼が街を歩くのはだめだろうという事。
「役割はどうするの?」
「役割?リーダーとかそういうの?」
「そうよ」
「リーダーハつるっぴだろ」
「なんで俺!?」
「当たり前じゃない。あなたが言い出した事なんだから」
「俺じゃねえよ。レナが言い始めたんだ」
「でも乗ったのはつるっぴだろ?」
「そうだけどさ!!」
わかってた。わかってたさ。澤田とこういったチームごとをするときは必ず俺がリーダーにさせられるってことぐらいわかってた。……なんで忘れてたんだろ…。
「じゃあ、澤田副リーダーな」
「良いで」
「いいのね…」
「俺はそっちの方が似合ってるからな。ゲームでチーム作ってリーダーしてると思うんだよ。あっ俺リーダーむかねえわって」
「言ってたなー」
「へー…。で、私は何をすればいいの?」
「えっ?」
「だから私の役割は?」
「…アイナ…クランに入るの?」
「そのつもりだけど?私の家を拠点として使おうとしてるんだからそうなるでしょ」
いや、そうだけどさー。なんだろうこの違和感…。うまく言葉にできないけど、いつものメンバーにいきなり女子が一人入ってきたときの違和感っていうのがねー。澤田もなんか気まずそうにしてるし。
「別にいいでしょ?」
「は、はい…。それじゃあ、事務方の方を…」
「わかったわ」
「我はどの役だ?」
「何、目キラキラさせてんの?」
「してない!」
いや、してるだろ・思いっきりしてるだろ。遠足前の小学生みたいな目してるぞ。
「ファフは一般メンバーでいいんじゃね?」
「それもそうだな。それか移動手段?」
「最近、本当に我の扱いが雑になっている気がする…」
「安心しろ。これが俺達だ」
「そうだ。それだけファフが俺たちに溶け込んできたという事だ。まだ会って少ししかたってないけど」
「……それ、喜んでいいのか?」
「「ご自由にどうぞ」」
「……」
そうこうしているうちにギルドに着いた。
ギルド内は慌ただしく、人が忙しなく動いていた。
「まだ、大変そうだな」
「そうだな。日を改めるか?」
「試しに聞いてみたらどうだ?」
「そうだな」
という事で受付へ。
裏で作業しているであろう人に声をかける。するとすぐに奥から人が走ってきた。
「なんでしょうか?」
「クラン登録したいんですけど…お時間大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですよ」
笑顔で言ってくれるお姉さん。
忙しいのにすみません。マジですみません。
クランメンバーを登録してクランの方針を決める。
「のんびり気ままでいいか?」
「何でもいんじゃね?」
「我はお主等に任せる」
「私も任せるわ。変な目標じゃなければ」
「じゃ、決まりで」
次にクラン名なわけだけれど…考えてなかった。
「どうする?」
「社畜ww!」
「却下w」
「なんでや!ええやん!社畜!let's社畜ww!」
「社畜魂とかいらないから。ブラック企業にするつもりないから」
「早く決めなさいよ。彼女も忙しいんだから」
おっとそうだった。かと言って何も思いつかないからなー。
「クランの方針にあった名前の方がよくないか?」
「そうだなー。俺たちの目的は旅をしてこの世界を見ること。だったら…」
「旅人か?」
「そうだな。旅人……トラベラー、でどうだ?」
「いいんじぇね」
「我も異論なし」
「私も」
「んじゃ、決定で」
最後にクランの説明を受けたがレナから聞いたものと全く同じだったので聞き流した。
無事にクラン登録は完了した。
クランメンバーを増やす気はないが一応メンバー募集という形にした。
理由はアイナの強い要望によるもの。
何か企んでね?あいつ…。
その後、依頼の報酬をもらってアイナ宅に帰った。
報酬は金貨20枚。これ絶対盛っただろ。




