EXSの力
ファフニールから飛び降りてすぐに「機械化」のスキルを発動する。
機械化を実行します。
機体名RT-046 EXS。
・・・・・・Construction・・・・・・Complete。
身体の周りにexsを模るように線が引かれていく。
やがてそれは物質化した。
俺の体はものすごいスピードで降下していく。
『姿勢制御……スラスター全開。』
頭の中に機械音声が流れる。
これがICSシステムか…。
そう思いながら降下していく。
ICSシステムによってスラスターが勝手に吹かされ、徐々に減速していく。
しかし、速度を多少落としただけでスピードはまだまだ速い。
そして、もの凄い轟音と共に地面に着地した。
『機体損傷率……0.00%』
案外大丈夫だった。
着地すると両目が緑色に光る。
そして俺はゆっくりと立ち上がる。
「高所恐怖症じゃなくてもこれは怖いな…」
煙がはれていき、周りの状況がはっきりと見える。
足元につぶれた狼の死体が転がっている。
うわー。グロ……。て、やったのは100パー俺か。
周りを確認すると、
「あれ?…レナ?と…アイナ…。なんで?」
「あ…あなたは…?」
「あれ?わからない?あー、そりゃそうか。まあ、そんなことはどうでもいいや」
さっさと着陸地点を確保しなければ、上にいる澤田たちが暇してるだろう。
さて、行きますか。
そう思った時、警告音と共に視界中央に黄色い文字が出てきた。
ATTACK ALERT
それを確認するとゲームの影響か、反射的にマップを確認しようとする。
すると、右上にあったレーダー表示が中央に来た。
中心に向かって急速に近づいてくる赤色の点が3つ。
まあ、考えなくてもわかるな。敵だ。
このレーダーがどのぐらいの尺度なのかは知らないが、感覚で敵がどの位置にいるのかがわかる。これもICSシステムおかげだろう。
俺は左腕からサーベルを出し、振り返ると同時に敵を横に薙ぎ払うように切る。
死体を確認するとシルバーウルフと緑色の肌をした小さい人型生物が2体。
「ゴブリンか?それ以外にこの外見で見合う奴はいないか」
やっぱいるのなー。
などと思いながら前を見る。
魔物はこちらを警戒するように睨んでいる。この辺一帯を掃討しなければファフニールは降りられない。
いや、正確には澤田が安全にファフニールから降りられない、というのが正しいだろうな。
「やるか」
そう言ってACFデバイスとCFRデバイスを展開する。操作はすべてICSに任せる。
俺にできるわけがない。
俺はただ、スマートガンで敵を撃ち抜く簡単な作業。
スマートガンがスマートガンするようになったおかげで照準はものすごく簡単になった。まるで、ゲームをしているかのように。
ACFデバイスとCFRデバイスをICSが行っているおかげで敵はどんどん倒れていく。
ものの3分でこの辺一帯を掃討することができた。
地面にはものすごい数の魔物の死体が散乱していた。
そして上からファフニールが降りてくる。
合図は出していないがずっと地上の様子を見ていたのだろう。
「派手にやったな」
「うるせえよ。7割は俺じゃねえ」




