薬草採取3
「そろそろ終わるぞー」
「あいよー」
「りょーかーい」
ファフニールの一声で俺達は作業をやめる。
そして鑑定作業をしている。ファフニールに持っていたラフラ草(仮)を渡した。
「あいよ」
「ほいよ」
「で、どれぐらい集まったんだ?」
「これぐらい」
そう言ってファフニールは後ろに置いてあった草の山を見た。
「いや、数を言え数を」
「さあ」
「さあじゃねえだろ!数えてないのかよ!」
「鑑定しかしてないからな。適当に持っていけばいいんだろ?」
「ダメだろ!ちゃんと数を数えて持っていかんといけんだろ!」
「大丈夫じゃね?」
「澤田もか!!」
「いや、ほら、ギルドの人たちが数えてくれるんじゃ―――」
「それでもお前は工業生か――――!!」
澤田の肩を掴んで前後に振りまくる。
「元だけどね―――www」
振られながら澤田はそう言った。
こいつは…ダメだ。これで自衛隊に入ろうとしたのか…。
「まあ、とりあえず数えればいいんだろ?」
「そうだな。それしかない」
「やるかー」
終わったと思っていた作業がまた再開された。今度は数を数えるだけというさっきよりも単純な作業。
「見た感じは50ぐらいか?」
「いやー100あるんじゃね?」
「ねえだろ!願望補正何パーだ」
「100パーww?」
「死ねww」
「おそらく30だろうな」
「……マジで?」
「マジで」
あれだけ取って30とは…。一体どういうことだ?」
「あれだ」
ファフニールが指したのはラフラ草とは別の山だった。
「あれはシロモという草だ。ラフラ草とよく似ている。だが、ラフラ草と違って強い毒を持っている。食べると高熱、嘔吐、下痢などを引き起こす。最悪死に至ることもある」
「へー。何気に博識なのなファフは」
「どうだ?見直したか?(`・∀・´)エッヘン!!」
「……なあ、駄フwww」
「まだ変わらない!?」
「諦めろよ駄フwww」
少し涙を浮かべるファフニール。やばい、めっちゃかわいい。
「でも、この草も何かに使えるんじゃいか?」
「そうだな。他の毒草と組み合わせれば毒薬になるだろうが―――」
「いや、澤田が言いたいのはそういう事じゃなくてだな」
「?」
「俺が言いたいのはこの草も何かの薬になるんじゃないかってこと。ほら、毒薬変じて薬となるっていうだろ」
「それはあれか?受験の時に覚えたやつか?」
「いや、テレビを見てたら出てきたやつだ」
「お前ほんとにどうでもいいことしか覚えないのな」
「いや、これも必要だぞ。今回は役に立っただろ?」
「役に立ったかは不明だな」
「しかし、毒薬変じて薬となる、か。しかし、我が知る限りこのシロモという草は薬としては使われていなかったがな」
「それは200年前の事だろ?もしかしたら今は別で使われているかもしれん」
「それもそうだな。ではこれも捨てずにとっておくのだな」
俺達は作業を続けた。




