薬草採取
「おーい。そろそろ着くぞー」
ファフニールに言われて寝ていた体を起こす。
「んー?あれか?」
「ああ」
見えたのは草原だった。
「あれがモウル草原。ラフラ草の分布地だ」
「普通の草原に見えるんだが」
「普通の草原だぞ?ラフラ草も特に変わった草ではないからな」
「それどうやって見分けるんだよ」
「そのために我がいるのだろう。ちゃんと教えるから安心しろ。それじゃあ、降りるぞ」
ファフニールはゆっくりと高度を落としていく。そして着陸した。
「降りてもいいぞ」
そう言われて俺達はファフニールから降りる。
ファフニールは俺達が降りたのを確認すると自分の顔の前に青い魔法陣を展開させた。そして、ファフニールの体が青く光る。光るファフニールの体は小さくなり人型へと変化していった。
「ふう。これを使うのは初めてだな」
「「……」」
「ん?どうした?」
「…ファフさんメスだったの?」
ファフニールの体は可愛い女の子の姿をしていた。髪は黒で目はきれいな緋色、白い肌をしていた。ちゃんと服も着ている。だけどなんでワンピース?
「そういうわけではないんだがな。我のような古龍に性別はない。この姿はお主等の好みに合わせたのだが…間違っていたか?」
「間違っていない!だが、しいて言うなら俺は銀髪がよかった」
「俺は…取り敢えず目が綺麗な子。あと太ももが細くて括れがある子。ついでに胸は大きめで年は同級生か先輩ぐらい。髪は長めが良き。性格は純粋で明るい子かなーあとやっぱ優しい人。あとは可愛ければ誰でも構わん!良きに計らえ!(`・ω・´)キリッ」
「何か立ってるんですかねー」
「そうか…。しかし、すまんな。これは我の仮の姿だが変わられないんだ」
「なん…だと…」
澤田は地面に膝をついて地面にぶつぶつと言っている。
「なんだよそれ…そんな悲しいことって…」
「涙拭けよ澤田。悲しいのはお前だけじゃない」
しばらくして澤田が戻ってきた。なので薬草採取を開始する。
「まずは見分け方だな。これがラフラ草」
そう言ってファフニールは地面に生えていた草を抜いた。
「ラフラ草は葉の裏側が白いのが特徴だ。裏が白いのを片っ端から採取すればいい」
「でも、それだとラフラ草だと確定できないんじゃないか?」
「そこは我のスキルを使う」
「どんなやつ?」
「『鑑定』というスキルでな」
それを聞いたとたんに俺と澤田が騒ぎ出す。
「はい来ましたー!!チートスキル!!」
「一見弱そうなスキルだが万能すぎてチートと化したスキル!!」
「それを持っているとはさすがは邪龍!」
「チートキタ――(゜∀゜)――!!」
「……お主等…」
ファフニールが久しぶりに引いた顔をする。いや、人の姿だと初めてなのか。
「おっとすまん。つい興奮してしまった」
「お?興奮するんか?つるっぴは変態だなーww」
「お前!それを言うならお前もだろうが!w」
「俺はただ叫んだだけだし。べ、別に興奮なんてしてないんだからねっ」
「キモっ」
「うん。キモいな」
澤田のツンデレ発言にドン引きする俺とファフニール。
「…なんか女の子にそう言われると…」
「興奮するか?」
「悔しい…でも感じちゃう!ww」
「wwww言うと思ったわーww」
そんなことをしながら採取を始める俺達であった…。




