別依頼
2人だ出発した後、私はまたギルドに来ていた。入口の前で人を探す。
「さて……いた」
私は4人の女の子たちに近づいて声をかけた。
「いいかしら?レナ」
「えっ!?アイナ…様…」
「そうかしこまらなくてもいいわ。話があるのだけれど?」
「はい。構いません」
「それじゃあ、場所を変えましょうか」
私は受付の人に言ってギルドの応接室を借りた。
「それで、話なのだけれどあなた達にお願いがあるわ」
「お願い…ですか?」
「ええ。最近広暗の森付近の魔物の動きが活発になっているのは知っているでしょう?」
「はい。それは私たちも感じていますから」
「そう。だから近々森を調査するの。それを手伝ってもらえないかしら?」
私が彼女たちに頼んだのは信頼ができるから。彼女たち、特にレナの事は信用できる人物だと私は確信している。昔はいろいろやったものだけれど…。昔のことを考えても今はどうしようもないか…。
「調査…ですか?」
「ええ。結構奥まで行くと思うわ」
「…どうして私たちなのでしょうか?」
「私が冒険者の中で一番信頼しているからよ。それに、今回は奥まで調査する予定だからそれなりに実力がないといけないわ。信頼できて実力もあるのはあなた達だけ」
「…でも、それはあの2人にしていましたよね?」
「ツルノとサワダの事ね」
「え?かめロンとミヤマカタバミでは?」
「それは偽名でしょうね。本名はツルノ リクトとサワダ カツト。正偽の天秤を使ったから間違いないわ」
「…そうですか」
2人が偽名を使っていたことを知ってレナは俯いてしまった。
「あの2人はああいう人よ。慎重に慎重を重ねようとする。まあ、重ねすぎてボロを出すこともあるけれど…。でも、信用できると私は思っているわ」
「どうしてですか?」
「そうね。しいて言うなら一度助けてもらったから…かしら」
「それだけで信用など…」
「できないでしょうししてはいけないのでしょうけど、今の私にはそれで十分よ」
本当は異世界人だからとか邪龍の事とかあるのだけれど。言ったらあの2人の信用を失うことになる。対立するのようなことは避けないといけない。あの2人には邪龍がついているのだから。
「そうですか」
「…それで、私の願いは聞いてくれるのかしら?」
「えっ、は、はい。それはお受けします」
「そう、ありがとう。報酬も弾ませてもらうわ。それと、準備は私がするから武器とかは自分たちで、何か必要なものがあったら言ってちょうだい。できる限り準備するわ」
「はい。わかりました」
「じゃあね」
私は先に応接室を出た。
「さてと……次の準備をしなくちゃね」
まだまだ準備することはたくさんある。いつ何があるかわからない。急がないと…。




