ギルドへ
というわけで翌日になりました。
え?飛んでないかって?察してくれ…。
「さてさてさーて、ギルドとやらに行きますか」
「おう。でも、行き方わかるのか?」
「ふっ…わかるとでも?」
「そこ、どやるところか?」
「そんなことより、行き方だろ?」
「ファフさん知ってるの?」
「ふっ…我を誰だと思っている?」
「「使えない邪龍」」
「酷くない!?」
見事に澤田と同じことを言ったな。珍しい。
過去、こんなにも意見が合ったことがあっただろうか。いや、なかった。なかったはずだ…。…多分……。
「で、どうやって行くんだ?」
「あーそれな。ついて来い」
そう言ってファフニールは部屋を出た。俺達も続いて部屋を出る。
一度、アイナに挨拶とかしに行った方がいいのだろうが、面倒だしいいや。
階段を下りていると、後ろからアイナに呼び止められた。
「どこへ行く気?」
「ギルドってところだけど?」
「ギルド?どうして?」
「旅の資金集め」
「旅?」
あれ?言ってなかったっけ?
「言いてないっけ?」
「いや、分からん」
「言ってないぞ」
ファフニールがそう言うなら言ってないんだろうな。という事は説明かー。うまく言葉にできるだろうか?俺たちのことを話しに混ぜずに…。
「俺達、旅に出るんだよ。世界を見て回りたいと思ってな。そのための資金集めだ」
「それなら、私が出してあげる」
「…金を払うから協力しろってか?」
「いいえ。そんなつもりは毛頭ないわ。今から出すのは私を助けてくれたことへのお礼」
あー。そういう事ね。
「どうする?」
「そういうのは俺は嫌いかな」
「昔からこうやってお礼されるの嫌いだよな。お礼はめっちゃするけど」
「借りを作らせたくないかな」
「作った側は結構、心に残るんだけどな」
澤田にお礼をしようとすると絶対に断る。俺が何かを手伝ってもらった時に「ジュース一本おごってやるよ」と言った時、こいつは「いや、いいよ」と言って受け取らなかった。
ただし、こいつに「手伝ったからおごってくれ」というとたいていおごってくれる。
変な奴だ、といつも思っていた。それは異世界に来ても同じらしい。
「というわけで遠慮しとくよ。今回助けたのはただの偶然の気まぐれだからな。あまり気にするなよ。無理だと思うけどw」
「自分の食い扶持は自分で稼げっていうしな」
「そゆこと~」
そう言って俺達は城を出た。
ギルドを目指して大通りを歩く。
「というか駄フニールはどうやってギルドの場所を知ったんだ?」
「おい、ちょっと待て。さっき、駄フニールと聞こえた気がしたんだが」
「気のせいじゃないですねwww」
「そうか気のせいか…。ん?」
俺達はファフニールの反応を見て大声で笑った。
「ちょっwwwまじかww大草原不可避なんだけどwwwww」
「ファフさんwwやべえーwwww」
「お主等ー!!我を馬鹿にしすぎじゃないか!?ちょっとは敬えよ!」
俺達の笑い声は俺達の歩いている大通り一帯に響いた。




