到着
なんだかんだ続いていて自分でもびっくりです。
これも皆様のおかげという事で感謝しています。
ありがとうございます。
「ほー」
「おー」
街に入った俺たちは馬車の中から街を見回していた。
「なんかヨーロッパっぽいな」
「そうか?ヨーロッパはもっといろいろあるだろ」
「いやいや」
「いやいやいや」
町並みはヨーロッパの街みたいに石造りで大通りもあるしなんか別世界なんだなって実感できた。
「というか俺たちは牢に放り込まれるんだろ?だったらこんなに呑気にしていていいのか?」
「呑気にする以外何かあるのか?」
「…それもそうだな。牢に入ったら何もできなくなるだろうし」
俺達が向かっているのは牢屋のある建物。日本で言う刑務所みたいなところだと思う。
何せ特に知らされていないからよくわからんのだ。
これからみじめな牢獄生活が待っているのかと思うと悲しくなってくる。
出来れば自由時間は多めがいいな。
誰でもない誰かに俺はそう願った。
でも、俺の予想は大きく外れた。
「…最近自分の勘を疑い始めたんだが」
「俺もだよ…つるっぴ…」
「我も鈍ったかな…」
俺達の目の前にあったのは城だった。
「イタリアにありそう…」
「どっちかというとイギリスじゃない…?」
「さあ、入るわよ」
アイナに続いて城に入る。
城に入るとメイドの人たちが両脇に並んで一斉に
「お帰りなさいませ。お嬢様」
と頭を下げて言った。
それに「ただいま」と軽く言うアイナ。
おお。お嬢様対応…なのか?
「俺、初めてメイドを直に見たわ」
「左に同じく」
「我は何回かあるがこの光景は初めてだな」
ファフニールは普通に話しているが俺達は少し頭がパニックになっていた。
やったね。これでまたレベルが上がるよ。知らんけど。
「どうかした?」
階段を上がろうとしているアイナに聞かれる。
「どうかしたかと言われればどうかしたのかな?」
「何よそれ」
「いやちょっと頭が回ってなくて…」
「ふーん。早くついてきなさい」
「は、はあ…」
俺達は階段を上って2階へ。
因みにアイナの友人の2人はここに来る途中ですでに別れていた。護衛の3人はここに来てから足早にどこかへ行った。名前は馬車の中で聞いたが忘れた。人の名前を覚えるのは苦手である。あと顔。
「ここよ」
そう言ってアイナは大きな扉を開けた。中はテレビで見たような高級ホテルのスイートルームのような部屋だった。
「なあ、一つ聞きたいんだが…俺たちは捕まっているんだよな?」
「ええ」
「ならなんでこんなところへ連れてこられんだ?」
「あなたたちが一応私の恩人だからよ。あなた達にどんな意図があるか知らないけど恩人を牢に放り込むのはレオルド家の恥だもの」
「あーうん。よくわからん」
「理解してほしいとは思わないわ」
「あっそ」
そういう事なら遠慮なく使わせてもらおう。
「うわ!ベッドやべえー」
「うお!ほんとだ」
「おっほ―――!」
ベッドの感触を楽しむ俺達とベッドで跳ねまくるファフニール。
「おほー。心と体がぴょんぴょんするんじゃー」
「…あれは澤田が教えたのか?」
「まあな」
「どや顔するなし」
なんかファフニールがすごい勢いで元の世界の文化に毒されていっている気が…。
気のせいか。うん、気のせいだな。そういう事にしておこう。
邪龍がこんなネタ発言を言いまくるとか…。想像したらなんか面白いな。
俺もいろいろ教えてみようかな?




