1対2+1匹
飛び出してきた二人は瞬く間に盗賊の9人を倒した。
でも、最後の一人のBランク。キバと言った男。そいつとは分が悪いみたいだ。
さっきの2人の攻撃は全く効いていなかった。それにキバの攻撃に2人は反応もできていない。
やられるのは時間の問題だろう。
「ははは!いいね!この感じ…最高だ!」
キバは大声でそう言った。
「冗談きついなー」
さっき攻撃をされていた男はそうつぶやいている。
言葉からして打つ手はないのだろう。くそ!仲間たちさえ来てくれれば!
「つるっぴ。どうする?」
「知るか!方法があったら教えろ!」
2人はキバを挟んで話し始めた。
馬鹿だ。そんな大声で作戦なんて立てたら…。
「だよなー。だったらいつもの奴でいいんじゃないか?」
「いつものってなんだよ!」
「ほら、あれだよ!あれ!」
「内容を言えよ!馬鹿かお前は!」
「いやわかるだろ!」
「わかるかー!!」
なんだか2人は喧嘩をし始めた。本当に馬鹿だ。こんな状況で何をやっているのやら。
「ほら、あのゲームの要領で」
「ゲーム?…あー。あれか。……わかった。それで行こう」
ゲーム?なんの事だろうか?何か策でも…って!
2人は同時にキバに突っ込んでいった。
馬鹿か!2人同時にいけば行けると思ったのか!?
突っ込みながらさっきと同じ攻撃をしている。しかし、キバには届かない。
「ファフ!」
男の一人がそう叫ぶとキバの顔に黒い靄が現れた。
「なんだ!?」
「これでどうだ!!」
キバの後ろからナイフで攻撃を加えようとする。が、
「なめるな!!」
キバは手で無理やり黒い靄を引きはがす。そしてナイフを左の剣で受け止めて、右の剣を振り上げる。
が、その剣はナイフの男ではなく近づいてきたもう1人の男に振るわれる。
「あぶね!」
男は紙一重で回避をする。その時に男はキバの右手首にあった腕輪を光の弾で攻撃する。腕輪は攻撃されて粉々に砕けた。
そして、男2人は瞬時にキバから反れる。
「ふー。何とかなったな」
「ばくちもいいところだよ」
「言い出したのお前だろ!」
「…なぜわかった?」
また喧嘩を始めようとしていた2人にキバが尋ねた。
今の攻撃はあの腕輪を狙うのが目的だった?どうしてあの腕輪を…。
「そりゃわかるだろ?俺たちが攻撃してそれを弾くときにあの腕輪が一々光ってたんだから。気付かない方がおかしい」
「俺は気付けなかったんだが…」
「知らん」
突進時にしていた攻撃は腕輪が原因であることの裏付けのためにしていたというの?
この短時間でしかも初めの1回でそれを見抜くなんて…。どういう目をしているのかしら…。
「最近急に目がよくなってなww」
私の私とキバの心を読んだかのように男は少し笑いながら言った。
「さて、そろそろ体力が尽きそうというか、もう尽きてるから終わりにしようか」
「バテるのは早ない?」
「うるせえ!お前と一緒にするな」
男はそう言うと持っていた物は青い光の粒子となって消える。そして両手に光の剣を持って
「んじゃ、俺突っ込むから援護宜しく」
「お!珍しいな」
「まあな。ちょっとこいつを試したくなった」
男はそう言うと光の剣を振り回す。
「自重するんじゃなかったのか?」
「自重すると言ったな、あれは嘘だ」
「お前…。まあいいや。誤射しても文句言うなよ?」
「…牽制とかにしといて。ファフもよろしくー!」
男は後ろの茂みに向かって叫んでいる。他に誰かいるのだろうか?
「んじゃ、行ってくる」
男はそう言って駆けだした。




