捕縛2
「で、どうするよ…」
俺達は今、茂みに隠れて様子を見ている。
何を見てるかって?明らかなテンプレイベントですよ。
10代後半ぐらいの女が1人、10人の男達。女の方はがっちり捕まってるな。男は剣とか持ってるよ。
やだなー。色々ありすぎて疲れるぜ。
「どうするとは助けるか、スルーかという事か?」
ファフニールが確認してきた。
「そゆこと―」
「澤田はどっち?」
「俺は助けたいかなー」
「なんでまた」
「いや、特に理由はないけど…」
「…相変わらずのお人よしだな」
「ははは…」
澤田はいつもそうだ。高校に入ってから気付いたが、澤田は超が付くほどのお人よしだ。よく余計なことをして先生やクラスメイトに何か言われてたなー。
この世界でもそれは発揮されるのか…大丈夫か?
「ファフは?」
「我はお主等に従うさ」
「他力本願ってか。いや、違うか?」
「そういうつるっぴはどうしたいんだ?」
「俺か?俺は―」
そう言われればどうなんだろうか?というかわからないから聞いたんだが…。
実際は面倒臭い。10対2+1匹で勝てるのか?邪龍がいるとは言ってもまだ慣れてないとか言ってるし。
本心を言えば俺も助けたいかな?面倒臭いがそういう事に憧れないわけではないんだよなー。
「うーん。……俺はスルーに一票」
「マジか」
「どうしてだ?」
「めんどいって言うのと、勝てる気がなー」
「我もいるし大丈夫だろう」
「でもなー」
どうしても不安をぬぐいきれない。相手の実力は未知数。それにこの世界に何があるかも知らないし、相手は10人。見たところ剣のみだけど魔法とかあるみたいだしなー。
「よし!決めた」
「お!どっちだ?第3の選択か?」
「そんなことは言わん。澤田に付き合うよ。ただし、無理そうだったら逃げるからな」
「わかってる」
「了解だ。しかし、どうやって逃げるんだ?」
「澤田、スモグレ出して」
「ほい」
澤田からスモグレを受け取り、ポケットに入れる。
「合図はスモグレな。俺がこれを投げたらファフは俺と澤田を回収して飛んでくれ」
「わかった。しかし、そのスモグレというのは?」
「スモグレ、スモークグレネードはピンを抜いて投げると白い煙を発生させる。その煙に紛れて撤退。おk?」
「「おk」」
「そんで配置は俺と澤田が前衛な。ファフは援護と撤退役」
「大丈夫か?」
「心配しすぎだろ澤田」
「いやだって…」
澤田曰く俺は相当運動ができないらしい。確かに体力もなければ運動神経がいいわけではないですよ。でも少しは戦えますよ。多分…。
「大丈夫かー?」
「大丈夫だって。やばくなったらすぐにグレ投げるし、澤田の後ろで撃っとくだけだから」
「また俺は囮か!」
「今更だな。安心しろ。今回はライフルだから誤射率多いぞ」
「安心できるか!」
「お主等はいつもこんな感じなのか?」
ファフニールが少し呆れ気味に言った。
「そうだな。こいつとはずっとこんな感じだな」
「こっちに来てから加速してる気がする…」
「気のせいだ澤田…」
そう話しながらも準備を進める。
俺はライフル(ADH)とサーベル、スモグレ、鎮痛剤。ライフルのコストは5、サーベルは3の計8。最大16だからまだまだコストに余裕があるがこれが今の最適だと思う。多く持っていてもしょうがないしな。ライフルとサーベルはすでに手で持っているがグレと鎮痛剤はポケット。こういうのは専用の持ち運ぶものが欲しいな。
澤田は9ミリ機関けん銃とナイフと鎮痛剤。9ミリ機関けん銃は5、鎮痛剤は2、スモグレは3で計12。
澤田も銃とナイフは手持ち、鎮痛剤はポケットに入れている。
さて、準備は完了。
「よし、行くか」
そう言って俺たちは茂みを飛び出した。




