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異世界で波乱万丈  作者: かめロンと深山傍喰
ここはどこ、わたしはだれ?
18/100

お話

 洞窟にて。


「取引ってどういう?」

「簡単だ。我はこの世界について話す。お主等はお主等の話を聞かせてくれ」

「どうして?」


 何故そんな取引をするのかが謎だ。何か俺達にはわからない目的があるのかもしれない。なんせ邪龍だし。


「封印されて以来、暇でな。その暇を紛らわしたいのだ」

「暇なんだ…」

「そりゃそうだろ。200年もじっとしていればなー」

「確かにそうだけどさー」

「つるっぴだって暇なときあるだろ?」

「あるぞー」


 俺は暇が嫌いだ。常に何かをしていたい。理由は簡単だ。暇より退屈なことはない。


「まあいいや。俺は眠いから澤田、パス」

「は!?ちょっおま…」


 俺は澤田の抗議も聞かずに横になる。





 つるっぴは速攻で寝てしまったため、俺が話すしかなくなった。

 説明は苦手なんだけどなー。


「はー。わかった少し話すわ」

「おー。それはありがたい。では我も話すとしよう」

「いや、それはつるっぴが起きてからにしてくれ」

「わかった。では聞かせてくれ」


 それから俺はファフニールに元の世界について話した。後でつるっぴにも補足してもらおう。





 夢を見た。昔の夢だ。


「ここをこうして…」

「せんぱーい」


 後輩に呼ばれてすぐに向かう。


「上手く歩けないんですけどー」

「えーっと…。ここをこうした方が―――」

「あーなるほど」


 俺は高校でロボットを作る部活に所属していた。全員で7人という少人数だ。しかも3年は俺一人だけ。でも、少人数だからこそ楽しかった。大人数は好きじゃない。なんていうか、自分を出し切れないようなそんな感じがするんだ。

 あの時は楽しかった。でも、あの時にはもう戻れない。なら俺はどうする?ここでは元の世界のようには動けない。なら…


「いてっ」


 何かに手をぶつけた。結構痛い。


「どうした?」

「あー。手ぶつけた」

「大丈夫か?あ、血出てるやん」

「…ほんとだ」


 手の甲で少し血が出ていた。でも、これくらいなら舐めておけば直る。


「ん?なんだけがをしたのか。直してやろう」


 ファフニールはそう言うと指先で魔法陣を展開させた。今度は黄緑色に光り始める。すると、傷口に黄緑色の光が降り始めた。


「おー。治った」

「よかったやん」

「おう。というかファフニールはなんで魔法が使えてるんだ?封印されていたんじゃ…」

「当初は魔法は一切使えなかったのだがな、最近は封印の力を弱まり始めた。そのおかげで魔法を少し使えるようになったんだ。と言っても攻撃魔法は一切使えんがな」

「へー」

「封印ってどういう物なん?」

「あれだよ」


 ファフニールが指さした方向には何かしらの機会が置いてあった。大きさは1メートルの立方体ぐらい。


「あれが?」

「そう。我は勇者に倒されたが完全には消滅できない。だから封印する必要があったんだが…。どうやら当時の勇者は封印の術を持っていなかったらしい。そこであのような魔法道具で我を封印したというわけじゃ」

「魔法道具?あれってただの機械じゃ…」


 どう見たってあれは魔法で動いているような機械じゃない。元の世界の向上にあった機械そっくりだ。


「……ばらしたい」


 俺の口からぽつりとそんな言葉が出た。

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